おはようございます。トルコの方を書いてほしいというリクエストがありましたので、書こうと思います。しかし、これを書き始めるとトルコ単体の問題ではなく、世界情勢の問題なのだ、ということがわかると思います。
要するに、今のグローバリゼーションの中で国単体では経済も為替、FXも動かないということをもっとみなさんは理解するべきだと思います。このときに絶対値と相対値の区別がついていない連中は、まともな分析なんかできっこない、ということです。
要するに、何もわかってもいないのに、偉そうにしゃべるバカが跋扈することになるのです。
たとえば、金利差拡大で円安とシャウトしていたババァなんぞ、いまだに人気があるらしいですが、アメリカは何年振りの高金利なんですか? それでドル円112円ですか? 分析能力も現状を把握する能力もないようです。その子分も同様。
現状の世界情勢
実は、現在、世界情勢は大荒れになっています。政治の側面での対立は鮮明になっています。まず、このことをネットでもメディアでも語っている人は皆無になりますので、たぶん、理解されないと私は考えています。
■現在の構図
・アメリカ-サウジ-イスラエル
・中国-ロシア-(トルコ-カタール-イラン) -(アフリカ)
こういう構図になっているというと、おそらく、知ったかぶりの連中が、なんだ、そんなことはわかっている、とほざく連中がウヨウヨいることも知っています。
でも、これらの構図をきちんと本格的に理解していると、今後、起こること、そして、いま、起こっていることは理解できるのです。たとえば、尖閣や南沙諸島に今、中国が再び接近をしているのは当然のことですし、ロシアと中国の関係が改善することも当然なのです。
この結果、アメリカがINFから離脱するのは当然のことです。ともかく上記の連合対連合の報復合戦になっているだけの話です。
トルコの話
トルコは先週、ブランソン牧師を解放され、トルコの譲歩が鮮明になったような感があります。しかし、今週のサウジ記者がトルコ領事館の中で殺害をされたのは、一転、トルコ有利になっています。
このアメリカとトルコの交渉というのが、完全にトルコ有利になっているのがニュースを見ていればわかると思います。アメリカの高官連中は一斉に連合の同盟であるサウジを一斉に非難をはじめ、完全に敗戦を認めています。
となると、トルコはアメリカとの喧嘩には圧倒的に有利な交渉になるだろう、というのは想像がつくと思います。もともとトルコリラが下がったのはドル高のため、そしてその上にトランプが喧嘩を吹っ掛けたのがトルコリラの暴落原因です。
参考までに、サウジアラビアなどは、独裁国家の典型であり、南アフリカのアパルトヘイトよりもひどいことをやっているのに、アメリカは制裁をしない。なぜなら、イスラエルの独立を認めてくれるからです。
みなさんもご存知の南アのアパルトヘイトやマレーシアのマレー人優遇よりもひどいことをやっています。サウジというと文化的な国家のような印象をお持ちになると思いますが、実際はサウジアラビア人の天国のような国です。要するにサウジアラビア人以外は人じゃない、訳です。
その王族は働きもせずに、のうのうと国民の税金によって生きているのみです。日本に私もそういう方を知っていますが、この人たちは一切、働きません。他人のことなどどうでもいいですけど、サウジに住むサウジ人以外の人は奴隷と一緒ですよね。
それでトルコのエルドアンの独裁は非難し、サウジの人種差別はOKというメディアのダブルスタンダードはおかしいでしょ、と思いませんか?
シンガポールもリークアンユーという初代首相の独裁、恐怖政治でしたが、経済発展すると英雄になるのです。エルドアンの国際的評価が今、低くても、気にすることはありません。
トルコの外交方針は全方位外交であり、アメリカがいじめなければ、いじめる国はありません。まだ、ほかにも問題がありますが、アメリカはトルコに譲歩しなければならないことになるでしょう。
トランプがサウジに全部、話せ、というのは、イコールの意味としてトルコに譲歩すると言っているのと一緒のことです。全面降伏しなければ、もっとトルコに譲歩しなければならないからです。
マーケットというのは去年のうちに、今年の方向性は決まっていますから値運びの形は変わりませんが、安すぎることは事実です。ですから、値位置を上げる可能性は出てきています。
こういうことがわかっている人が、トルコを偉そうに語っている連中でいるのか?ということです。みな、事件の一部、一部に一喜一憂し、知ったかぶりを駆使して語っていますが、全体の構図がまるで見えていない。トルコの専門家と言っている人も、トルコのことは詳しいけど、国際情勢には無頓着。
要するにタテの関係は、本当に素晴らしいものがありますが、ヨコヨコの関係に関しては何もわかっていない、ということです。こんなことを言っている専門家がほかにいるのか、と言いたいだけです。
上記の関係の説明は割愛。これを語り始めると、本が一冊できてしまうくらい長い説明が必要です。わかっていることは中国が経済的にもうどうしようもないレベルにきていることは、何人かの方は語っています。
しかし、いま、起きている事件が全部、この中国の不景気からきていることを知っている人は皆無に等しいことでしょう。アメリカの原油生産の話も、私はイの一番に話しているのに、ようやく先週からそういう話題が出ている。米中の貿易戦争もこの範疇の話になります。
数年前に話題になったレアアースと鉄鋼、アルミの話は同列の話です。ここまで言うと読んでいる人の1パーセント程度は理解できるかも、しれません。大事なことは、メディアのアホどもが語っている、中国は何十年、何百年先をみて政治、治世を行っている、ということ。真っ赤な嘘です。
かれらは、目先のカネしかみていません。だから中国が理解できないのです。根本的な考え方が間違っているからドル円が金利差で動いているという間違った認識でいれば、当たらないというのと一緒のことです。
当たったら、まぐれ、であり、まぐれで儲か
った1億円プレヤーと一緒で何れ、消える、ということです。そういう奴を区別する目を養え、と言いたいのです。
った1億円プレヤーと一緒で何れ、消える、ということです。そういう奴を区別する目を養え、と言いたいのです。
さて、今週のドル円
先週までの結果を振り返ってみると、方向性は木曜日に自信がない、と書いたように円高にいくかもしれない、と書いて、行ってほしくない方向に正解でした。ただし、引け値はほぼビンゴでした。
値段は、円高方向には0.1円もブレがないほど優秀な成績でしたが、円安方向は0.3円下方向に必ずずれています。これをどのように解釈することが数字の分析であって、数字が当たった、外れたなんて、幼稚園児でもできることをしただけなのに、私は数字が分析できるとほざく、バカがウヨウヨいます。
誰でも分析できることを分析とは言わないのです。この0.3円をどう解釈するのかということです。
解釈の方法として
①相場の流れが円高方向だから、0.3円均等に外れる
②円高方向にはきっちり止まるから円安と解釈する
たぶん、解釈の方法はこの2つしかないと思います。私の回答はまだ出ていませんが、このことをよく考えることが、相場で儲けるための必須条件だと思います。
他人が出した答えを当たった、外れた、というのは幼稚園児でもできることなのに偉そうに語る人とは私は話もしたくもないし、関わりたくもありません。そういう同じ知性レベルの人と戯れていろ、としか思いません。
私は、みなさんの役に立つ記事を書きたいと思うだけであって、役に立たない記事など書くつもりがない、ということです。ゆえに、数字があたった、外れたという論評は私にとってはどうでもいいことなのです。
その結果をみて、みなさんがどう考えるか、が問題なのです。私がどのように考えて、この分析をしているのか、もしくは結果だけをみて、それをどのように分析していくのか、を考えるのが大事なことで、数字の当たり、外れしかみない人は何れいなくなる、と思っています。
こういう当たり前のことを言うと、反論するバカがたくさんいるのに辟易をします。今週も同様に木曜日に押し目を形成して、円安方向だと思います。本日の引け値予定は113.17円です。
(この記事を書いた人:角野 實)