読み込み中...おはようございます。ますます円安に行ってしまい申し訳ない、とほか言いようがありません。しかし、きのうはあからさまな相場操縦ですよね。
今のトランプに対してモラルもクソもないと思いますが、おそらく、きのう、私はフィラデルフィアの数字をみてトランプがどう反応するのかを見たほうが良い、と書いたと思います。今回のカラクリ、私のすべて想像ですが、お話ししていきたいと思います。内容は事実ではない、ということです。
フィラデルフィアサプライズ
フィラデルフィア連銀指数は予測を超える好調さでビックサプライズになりました。しかし、よくよく考えるとこの数字はある程度、予測できたものでした。
上記はきのうのフィラデルフィアになりますが、過去1年間での最高値は5月になります。
この最高値に対して、その反動のピークは物価と同様に6か月後になるのです。つまり、5月のピークに対して、底は11月くらいになるだろうと予測できますが実際は12月だっただけの話です。底を打ったら上昇するだけです。
■一方でエンパイアステート指数
エンパイアは6月と8月にピークをつけているので、底は12月から2月になるのが読める訳です。ですから1月が底だと判断することはできないだけです。
つまりフィラデルフィアの数字は2月に上伸する可能性が高いのですが、エンパイアはまだ低迷したまんまになります。では、ここで私が今まで書いたことを記しておきましょう。
■物価
・消費者物価→半年遅れ
ドル安に転換をしたのが12月なので6月から物価上昇になる
・卸売物価→3か月遅れ
ドル安転換が12月ですので3月から上昇
イールドカーブフラット化→おそらく半年後 12月に露見しましたので影響はたぶん、半年後。つまり6月くらいに大規模倒産が出る可能性がある
・景況観指数→半年遅れ
各連銀指数やISMのピークは6-8月。つまり、2月くらいまでに景況観指数は底を打つ可能性があるということこういうことを覚えておくと未来を読むためには大事なことですよね。
たとえば日本の消費者物価が、プラスになりました。これは、円安転換が4月ですから、11月の数字では7か月遅れでほぼ正解です。なぜ、これが重要かといえば、物価が上昇すれば経済は上向きになるのは当然のことで、GDPも上伸しますよね。
マッチポンプ
フィラデルフィアが発表された後に、いきなり米中貿易の関税を撤廃するという、どこがソースかわからないようなニュースが飛び出しましたもちろんリークした張本人の財務省はあとになって否定のコメント。私はトランプが何か叫ぶだろうと思っていたのですが、リークはムニューシン筋だと思っています。
その結果、ムニューシンの望むドル高になり、株価も堅調です。そもそも関税撤廃なんて、今の推移からしてあり得ない話であって、おそらく、相場を持ちあげたい意図だっただけでしょう、と思います。
トランプ自身がマーケットに投資をしていると思われますので、なんだかひでー相場だな、とは思います。そもそもFRBに対して変な数字をみるな「相場を感じろ」というのは相場師の言葉です。
相場をやっていなかったら、こんな言葉は出ません。要するに自身の政策がダイレクトに自分の財産に反映されるという無茶苦茶、企業のストックオプションよりひどい状態です。
参考までにバッフェットは企業のストックオプションを痛烈に批判をしています。本日は、米中貿易摩擦が解消されるかも、という思惑で市場は、回復しています。フィラデルフィアという事実に、リークという荒業によって市場を操作している、と言われても仕方がない、と思いますけどね。
ここに書いてあることはすべて憶測です。ただ、事実はフィラデルフィアが上昇したことは確かですが、本尊のISMは2/4です。これがここまで上昇するかな、とは思います。
ピークは8月ですから、おそらく底は2月になる訳です。2月の数字は3月の第二営業日になりますから、2月中旬から3月の上旬にかけて買いになるだろう、といつも言っている通りです。
ですから、たぶん、今の円安というのは、単なる戻りだと思うのですが、どうなんだろうと悩みが深い訳です。
（この記事を書いた人：角野 實）
