おはようございます。ドル円がドル高のために111円台に乗りました。
しかし、大きくは動かないでしょう。なぜなら、おそらく世界の目は株価に向いており、ドル円を動かすドル、円双方の絶対値に大きな変動がないからです。今回はその解説をしてまいりたいと思います。
日米欧の低金利の確認
■アメリカ
■日本
■ドイツ
上記は日米独の株価と金利の比較になります。青い線が10年物国債の利回りで、黒い点線が株価になります。2019年の年が明けてから明確に金利は低金利になり、その結果、株価が上昇をしている。世界の主要国がこうなっているのは、おそらく、世界で株価を支えようとしているという意図が見えます。
この本気度を測るためには中国がどうなっているかをみればよいと思います。なぜなら、中国は資本主義国ではなく社会主義、そのうえ、現在の景気低迷の原因は、中国の経済失速ですから、中国が真っ先に景気のテコ入れをしなければいけない、ということになります。
■中国
ここ最近は、低金利になっていませんが、株価は低金利になってきたら一気に跳ね上がりました。
去年の10月近辺から金利が下降してきて、金利が下がりきったところで株価は反転し、先週、今週と急騰状態になります。つまり、世界の目は今回の不景気は中国発信だと考えているのが手に取るようにわかります。
今後の戦略
まず、株は自動的に買いになるということをみなさんに認識してほしいと思います。私は、ずっと二番底があるのではないか、と主張し続けましたが、この状態をみれば一目瞭然で私が間違っていたことは明白です。申し訳ないです。
そして、低金利を各国政府が維持をするということは、物価は上昇をしない、ということです。個人的にはFXを一番大きく動かす要因はどうみても金利です。
特に短いスパンのトレードは金利を中心に動いています。おそらく、今後は、絶対値が去年から全体的に下がってきたのが、今後、おそらく、絶対値は中国を除き均等に上昇をしていくはずですので、まずますドル円を中心としたFXは動かなくなるのではないか、ということになります。
しかし、これだけ低金利政策をやるということは、日本銀行の目指す、物価上昇なんて夢また夢ということはよくおわかりいただけると思います。
(この記事を書いた人:角野 實)