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円高トレンドは継続だが、戻りの時間帯

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為替のボラタリティーが極端に減っていますが、これは、世界中が借金まみれの結果になります。今後、日本も中国、アメリカ、韓国もみな借金を増やしてくることでしょう。
借金が少ないのはロシアのみ。じゃ、ロシアが投資先としてよいのかといえばそんなことはないのです。単にウクライナの件で、だれもお金を貸してくれないから借金が少ないだけです。借金が増えると、なぜ為替のボラタリティーが減るか?
この命題に対する答えは非常にかんたんで、借金が増えれば、通常、リスクは増すのですから、金利は上昇します。でも日本もアメリカも金利は低下している訳です。
これは、中央銀行による債券の買い支えのためですから、債券市場のボラタリティーが大幅に低下します。金利は通貨の派生ですし、また通貨、為替、FXのボラタリティーの大きな要因は金利になる訳ですから自然とFXのボラも減少する訳です。
では、以前のように、ボラが復活するためにはどうなるのか、といえば非常にかんたんです。国家の借金を減らせばいいだけの話ですが、日本もアメリカも中国もユーロも全部、まだまだ増やしていくことでしょう。借金をこれだけ増やして返せる見込みがあればいいのですが、特に日本などは返せる見込みなんてあるのかな、と思います。
アメリカも同じですけど(笑)。じゃ、何を国際社会はしようとしているのか、という話です。通貨の切り下げを行うほか道がなくなっているのです。この場合、ドルを中心に行うでしょうから、必然的に円高になると、私は計算していますが、果たしていかがでしょうか?
トランプさんが何度も為替制度の見直しと叫ぶのはこのためだと思っています。言いたいことはそれだけです(笑)。

絶対値の比較

上記は直近までのドルインデックスになります。これは各レートに取引割合を積算してのインデックスですから、相対値の為替レートをさらに相対値にした数字ですから、私からみれば意味がありません。

そもそも相対値は比較をしやすいようにしているだけの話で、その一国をみるためには絶対値のほうがよくわかります。そのわかりにくい相対値を加重平均を使い、さらにわかりにくくしたものがドルインデックスなのですから、本当にあっているのか、と思います。
しかし、かんたんに見れるのは各国のインデックスにしかならないのですからとりあえず例示をしているだけです。ドルのインデックスは、テクニカル風にいえばレンジの上限まで届き、下方向に行っている状態です。
先日の小売売上や本日の消費者物価、の数字をみれば、ドルの絶対値は下がって当然になります。すなわちドル安なのです。では、日本の絶対値をみましょう。
https://jp.tradingview.com/symbols/TVC-JXY/
こちらでしか見ることはできませんが、日本の絶対値は、下向きトレンドがいま、ブレークするかどうかのところに来ている訳です。これは、先日のGDPで最悪期を脱していることを確認していますので順当な折り返しだと思っています。

絶対値からみれば?

ドル円のレートは、ドル÷円によって算出されるわけですからこのドルと円の絶対値の傾向がわかれば、今後の傾向が見えてくる、だけの話です。ドルは、頭を打って、下がりつつあるので絶対値は縮小する訳です。

円は去年の自然災害の多発による大底を確認して上昇するであろう、段階になる訳です。そうなるとドル÷円は、分子は小さくなり、分母の円は大きくなる傾向にあるのだから、大きな流れは円高になる、と推測することができます。

ただし、私の勘は?

私の勘ですので、3/13、きょうの方向性をテクニカルで答えろ、と言われてもなかなか答えることができる人は少ないと思います。

テクニカルだけを眺めているけど、そろそろ円高かな~、なんて私は思いますが、ま、たぶん、前回も言ったように、戻り二番天井を、付ける可能性は高い、その場合の目途は111.7近辺だろうね、と思っています。
こんなものに何の根拠もなく、単なるカンですので、過度に信用するのもいかがなもんか、と思います。大きな流れは円高と認識をすれば、損切りの値段なんて、だいたい見えるのが当然のことであって、意味がわからない方、こういう場面ではトレードをするべきじゃないと思います。私は、いつものようにアンコにしているだけです。

トルコについて

上記はトルコの鉱工業PMIで最新の2月は底を打った可能性があります。きのうはリセッションの可能性と報道をされていましたが、最新のものは、もうすでに底を打っている可能性は高い訳です。

では、トルコ円はどうなのか、といえば、トルコ÷円になるわけです。その傾向は、トルコは上昇していく可能性が大きいと個人的には思いますが、4-5月にまだ下がるかもしれない、と考えています。
円は目先の、去年8月の自然災害から立ち直ったので円の絶対値は拡大する可能性が高いということです。では、目先の動きは、どうかといえば、トルコも円も絶対値は上昇する訳です。
この場合、分母と分子の上昇率が同じである場合には、マーケットは動かない訳ですが、分母、分子のどちらかが一方を上回った場合、上がるか、下がるかになる訳です。
では、端的な上昇率からいえば、鉱工業生産PMIの2月の数字からいけばトルコのほうが高いのですが、どうなんだろうな、と思う訳です。要するに、どっちも同じような上昇なので、なんともいえません、というのが本音です。
(この記事を書いた人:角野 實
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