おはようございます。きのうはアメリカのGDPがコンセンサスよりも悪かったので分子であるドルが減少をするのですから本来は円高になります。
ところが、実際は円安にいった、この疑問がある方は非常に多いと思います。念のために申し上げでおきますと、きのうドル円はテクニカルでは線がまだ整っていないと記していると思います。
そもそも、何を書いたのか記憶がありませんけど(笑)。テクニカルでは複雑な線組になっています。詳細に書くと、長期では円高になるのですが、もっと長期で観察をすると円安になっているという訳のわからない線組なのです。今回はその解説を行いたいと思います。
2019年の為替予想
上記は1/22に発表した、今年のドル円予測になります。都合の悪いことは、私はなにかしりませんが、覚えていない傾向がありますが、これを発表したときに「この予測はたぶんあたらないよ」と書いていると思います。
そのときになぜ、そう書いたのかは記憶がありませんが、ま、本能的というよりも、今年は去年とマーケットが違うとさまざまな計算をしながら思ったことなのです。
ともかく、年初のスタートはびたりと当たっているのですが、その後は円高になるどころか円安になるばかりです。具体的に直近の例でいえば、きのうはアメリカのGDP確報値の発表です。
前回の速報、改定値は2.6で今回のコンセンサスは2.4でしたが、結果は2.2とコンセンサスよりも下方修正されることになります。この場合、今迄の計算ですと、ドル÷円になるのですから、分子のドルが減少したことを意味します。
すなわち、このドル÷円の回答は減少をするので円高ということになりますが、実際は円安になったのです。私が、ドル÷円でドル円の動きは解明できると喝破するのを明かしたのは、これがドル円の計算式のすべてではなく、ほかにもっと難しい問題が山積している、というよりもそれはもう解明をしているのですが、その内容は明かせない、ということだけです。
この計算、最初に掲載をした、2019年のドル円相場動向を基準に計算をしなければいけないのですが、これによれば本来、3/28/-29にかけてこのマーケットは円安に行かなければいけないのです。しかし、実際の経済指標はデータは円高になる結果が出たので、みなさんは、混乱すると思います。
この場合の概要を少しだけ話しておけば、以前にマーケットというのは去年の値を前提に値動きがある、ということをお話ししていると思います。
つまり去年のデータである程度、今年の値動きを理解できるのです。しかし、去年の場合、私の予測が当たったのはおととしと去年のデータの出方がほぼ一緒だったからなのです。
だから、結果的に年初に示したものが当たっただけの話なのです。言えることは、今年のここからの相場は相当難しくなるということです。どういうことかといえば、まず、相場予測をする場合には、去年のデータをみることが一番、大事なことなのです。
この場合、私がいままでファンダメンタルズを勉強なさいよ、といってもしつこくテクニカルしかやっていなかった人は、もう壊滅的に言っている意味や、何をやったらいいかわからない訳です。ファンダメンタルズを勉強しなさい、といって本の一冊も買わないで勉強をしようと思っても無理です。
最低限、1冊くらいファンダメンタルズの基礎を書いてある本を買って勉強しなきゃ無理です。インターネットで解決なんか、絶対にしません。なぜなら、嘘っぱちばかり語る人がたくさんいるからです。
間違っている知識にその上にファンダメンタルズがわかっていない人がそれを学習しようと思っても、結果は悲惨なものにしかなりません。
また、ファンダメンタルズの本を買うときの注意になりますが、株式のファンダメンタルズと、FXや債券のファンダメンタルズは全く別物です。株式のファンダメンタルズというのは決算書やバランスシートの読み方しか書かれておらず、FXにはなんも関係のないものです。
そもそも会社組織の評価の仕方をファンダメンタルズというのもおかしな話です。こういう言葉を理解できていない連中が勝手にファンダメンタルズと言っているだけで、株のファンダメンタルズと言っている連中の本の内容なんてロクなもんじゃない、というのがわかると思います。
実際、買ったけど、なんじゃ、こりゃ、というレベルです。話が逸れましたが、株のファンダメンタルズの内容のものを買っても意味がありません。日本の経済指標は非常に難しいので、みずほ総研の、上野とか言う人の本、アメリカの経済指標の解説本などは、良く整理されていると思います。高い本ですので、本気で勉強したくない人は、買うことを推奨しません。自己責任でお願いいします。
中古だとかなり安いのが出ていますね。ともかく、どこまで書いたのかはよくわかりませんが、去年の3/28にドル円がどうなったのかをよく確認してください。よほどのことがない限り、円安が進行することは間違いのないようなことだったので、円高になるものが円安になっただけの話なのです。
(この記事を書いた人:角野 實)