おはようございます。アメリカの金利がきのう上昇をしました。今回はこの影響について考えていきたいと思います。
金利上昇の原因
きのうの金利上昇はサプライズなのか、と言われれば、きのうも触れましたがちっともサプライズではなくむしろ予定通りのことです。
■CPI
私からみれば、物価が予想以上に上昇をしたのですから金利が上昇するのは当然です。なぜ、それを意外のように言うのか意味がわかりません。
アメリカ10年物国債の利回りになりますが、長期間でみれば大した上昇でもありません。おそらく、急速にボラタリティーが下がっていますので、ニュースになっただけの話でしょう。
ドル円相場への影響
実はドル円の戻りもテクニカルをみていれば、予想し得たことです。
こちらはドル円相場1時間足、いつものように白が単純移動平均10、黄色が30になります。
ダウントレンドが30に沿って下がっており、その30にタッチした回数が3回。いつも言うように3回から4回でトレンドは終了をします。今回は3回目のタッチ後の安値を買えばいいのですから楽勝です。
前回の安値110.9よりも↓ではないとダウントレンドになりませんので110.85くらいで指しておけば買えます。では、戻りの目途はどうなるのか?と考えれば、
ドル円4時間足、黄色が単純移動平均30、白が10になりますが、4時間足では1回目のダウントレンドの終了を示しています。
これから、2回目、3回目のダウントレンドが継続するとう仮定条件を設定すると、たいていの場合、黄色い線、つまり単純移動平均の30程度まで戻ると仮定をします。
となると、たいていの場合、黄色を0.1円ほど上回りますので111.4程度で売り指しをおこなえばいいだけです。現在、私の玉は引かされていますがいつものようにストップはかけていません。では、これを損切りする条件を考えていきましょう。
今回の経緯
今回の円安というのは金利の上昇になります。金利が上昇すればアメリカの絶対値が上昇し、ドル円の分子であるアメリカの数値が上昇するのですから円安になるのは当然の話です。
これを「金利差」とか言っているのは明らかな間違いなのですが、プロと称するアホ連中は平気でデタラメなことを言っています。では、今後も金利上昇は続くのか、ということが問題です。
Econodayより
上記はアメリカの財政収支になりますが、毎年4月はアメリカの財政収支はプラスになります。これは法人税などの納税が始まりますので財政は4月は恒常的にプラスなのです。
3月の数字は3/10に発表され、過去数年よりも少ない状態で、今年の減り方は大きいのです。これで、金利が恒常的に上昇していくということは考えられません。しかも4月の黒字は去年並みかそれ以上になると予測されますので、なんで金利が上昇するの? と思います。
つまり、金利の急上昇をきのうはしましたが、きのうの上昇を金利の上昇と特定し、その金利の上昇が恒常的、永続的に続く可能性があるのか、を考えればいいだけの話になります。
上記の証拠やエビデンスは1つしか明示をしていませんが、複数の証拠を集めて、自分なりに考えることが大事です。私、個人の意見は、日本の円安勘違い野郎が大量にドルを買うのでしょうから多少、上値をみとけばいいんじゃない?という見立てです。
ただし、予測に反して、金利が上昇をすれば売りは損切りするだけです。
さらに言えば
ユーロドルの相場になりますが、ドル円が大幅にドル高になったのにも関わらず、ユーロドルにおけるユーロにおけるドル高は大したことがありません。つまり、ドルは対円に対して大幅にドル高になったけど、ユーロに対してはそれほど大きくドル高になっていません。
つまり、今回のドル高は大きな流れのドル安に対して、戻りのドル高であろう、と推測されます。ゆえに、きのう金、穀物、パラジウム、原油などがドル高に転換するかもということで過剰反応だったであろう、と判断ができます。
これらの動きをみていると、今のマーケットというのは去年から言うように金利を中心に動いているのです。金利が動く条件というのは物価、政府の財政収支、貿易での物価の上下動の3点が主な大きな要因です。
資金需要という需給が重要と考える方も多いですが、今までみてきて資金需要で大きく金利が動いたことがない、と感じます。尤も、それは私の観察力不足かもしれません。
ここで触れていないのは株価だけですが、株価はフィラデルフィアやメトロポリタン指数を待っているだけです。毎月のことで、個人的な予測、というよりも体感ですが両連銀指数は先月よりも上伸するだろうね、と思っています。
以上、テキトーな私の予測になりますが、この見立てはすべてテクニカルとも一致をしているというだけの話です。
(この記事を書いた人:角野 實)