おはようございます。まず、訂正をしなければいけないのが日本の製造業PMIですが18日です。欧米時間でみていましたので、17日と言っていましたが、正しくは18日です。
ドル円は完全に煮詰まった足になっています。ここからどちらに放れるのかを観察すればいいだけの話ですが、私のテクニカルでは完全に円高だろうね、としか思えないのです。なぜ、この足が円安になると思うのか本当に不思議です。
日本貿易統計
去年から貿易収支は自然災害や中国を筆頭とした経済減速のためにマイナス、赤字になっていましたが今回、2回連続で黒字になりました。この重要性を説明するのには輸出と株価を比較すればかんたんにわかります。
青が輸出、点線は日経平均になります。上記のグラフをみると、輸出の増大に伴い、株価が上昇をするのはおわかりになると思います。つまり、きょうの輸出増大の発表は、株価にはまだ反映されておらず今後、まだ日経平均が上昇すると言えるとおもいます。
安倍首相が輸出に握りこぶしを立てるのは輸出が伸びれば、株価が上昇するからです。また、FX、為替では日本の絶対値が上昇することになりますので円高が確定になるということです。
きのうのアメリカの発表
上記はレッドブックの前年比になります。ミシガンサーベイは現状値が悪いと出ましたが、レッドブック(小売売上)は去年よりはるかに良い状態です。
つまり、これだけ小売売上がよければ、勝手に企業業績は上昇してくる、結果として株価も上昇をする、ということになります。
しかし一方で、
上記の鉱工業生産は、低迷をしています。消費者が去年よりも好調なのに対して、鉱工業生産は、前年比では去年よりもいい数字ではありません。これは、私が以前から言っているようにアメリカは企業がよくなく、消費者が好調だよ、ということを証明していると思います。
ただし、いまだにドイツを筆頭にヨーロッパ経済は不調になりますが、中国が回復をしていますので、おそらくアメリカの企業業績も回復してくることでしょう。
ただし、明日は、注目のフィラデルフィア連銀指数になりますが、おそらく、今の時点でコンセンサスがどうなっているか知りません。しかし、おそらく個人の予想は悪くなるだろうと思います。
上記のグラフをみても先月よりも悪くなっているのですから、それほどよくはならないというのは自然な発想だと思います。
総合的に考えると?
日本の絶対値はこれから上昇する可能性が高く、アメリカはフィラデルフィア連銀指数というマイナーな経済指標になりますが、ISM製造業指数の先行指標として非常な重要な発表があります。
そのフィラデルフィアが悪くなるとすればアメリカの絶対値は短期的には下がります。ドル円の分母である日本は上昇し、分子のアメリカは、減少することになると求める解は数字が減りますので円高ということになります。
さらに月末には、GDP速報値がアメリカであり、その数字が悪いということはほぼ確定していますので、さらなる円高が進行をするでしょう、ということです。あくまでも個人の相場観ですが、テクニカルでみても、やはり円高になるようにしかみえない、これが現時点での私の考えです。
(この記事を書いた人:角野 實)