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XMから出金する際の手段はこれまで、bitwalltが主流でした。しかし「利益の出金」には利用できなくなってしまったため、海外送金の利用はもはや必須となっています。
この記事にたどりついた方は、XMはソニー銀行への出金に対応しているのか?手数料はどれぐらいかかるのか?着金までにかかる時間は?などが気になっていると思います。
また同時に、最も手数料が安い銀行はどこなのかも、知りたいですよね。情報提供しているサイトは多数ありますが、実際にXMから出金したかどうかは不明で、イマイチ信憑性に欠けるものが多いです。
結論を先に記載すると、2020年6月現在、ソニー銀行はXMからの出金に対応しています。さらに、今回6銀行を比較調査した中では、最も手数料が安く、着金も速い結果になりました。ただし、重要な注意点もあります。
この記事を読むことにより、XMからソニー銀行へ出金するための具体的な手続き、手数料、着金までの日数が明確に分かるようになります。
今回は、2020年6月時点の最新かつ正確な情報をご提供するために、実際に私のXM取引口座から3万円と10万円を2回に分けて出金してみました。そのリアルな結果の詳細をご覧いただきます。
本記事のとおり進めていただくと、問題なく出金できますよ!
ソニー銀行とは?
2001年1月にソニー、三井住友銀行などの出資により「ソニー銀行株式会社」として設立されました。形態としては「ネット銀行」で、サービスサイトの名称は「MONEYKit(マネーキット)」、FX取引サイトも提供しています。
銀行としては、店舗型の銀行と比べて預金金利が高め、外貨預金の為替手数料が安いほか、法人よりも個人客のための利便性を考えたサービスに力を入れており、日経、オリコン、ザイ・オンラインなどの金融機関ランキングでは顧客満足度第1位を連続獲得するなど、人気の高い銀行です。
また、他行とのATMの利用提携が幅広く、セブン銀行ATMとイオン銀行ATMは回数無制限で無料で利用できます。
他行宛振込手数料は無条件で月1回無料。さらに、キャッシュカード一体型のSony Bank WALLETはVISAデビットカードの、利用金額の0.5%~2.0%がキャッシュバックされるという高い還元もメリットとなっています。
ソニー銀行の海外送金受け取り方法と手数料
XMからの送金をソニー銀行の口座で受け取るには
XMから出金を行う際の大まかな流れは、以下の2つです。
1.XMマイページで出金手続きの操作を行う。
2.日本の銀行口座への着金を確認する。
しかし、1と2の間はちょっとややこしいです。まず、ソニー銀行側の「一般的な」海外からの送金の受け取りに関するルールを説明します。
ソニー銀行の口座で海外からの送金のお金を受け取るまでには、日数がかかる
海外送金の受け取りは、国内からの振込のときのように自動的にあなたの銀行口座に振り込まれるわけではありません。
ソニー銀行ホームページによると、「資金の到着後、お受け取り人さまへメールにて必要なお手続きをお知らせいたします。」となっており、XMからの出金手続きが終わってからソニー銀行に着金するまでには「3~4営業日以上」かかることになっています。
このお知らせに従って口座にログインをし、必要な手続きを行ったあと、ソニー銀行で審査が行われ、審査で承認されると初めて口座に振り込まれます。なお、受け取り手続き後、口座入金までもさらに「2~5営業日」かかるとされています。
参考: https://moneykit.net/visitor/fx/fx07.html
なぜこれほど長い時間がかかるのか?
海外からの送金や外貨の受け取り自体は可能なものの、ソニー銀行では、マネーロンダリングやテロリストへの資金供与への対策を強化しており、他銀行よりも入念な審査を行っています。このため、時間がかかるのです。
XMからの出金はやましいお金ではありませんから、必要以上の心配はいりませんが、XM取引口座の残高は出金後すぐ減っているのに、自分の手元になかなかお金が届かない、その理由を知らないと、心配になってしまいますよね。
「ソニー銀行への海外送金は、受け取りまで時間がかかるもの」と理解しておいたほうがよいと思います。
なお、本サイトでもときどき「世界的なマネーロンダリングの防止」などと書いてきましたが、どのようなケースで、なぜ受け取りNGとなるのかについて、ソニー銀行サイトの「ソニー銀行でお取り扱いできない外貨送金について」の説明が具体的で分かりやすいです。
https://moneykit.net/visitor/fx/fx16.html
また、金融庁にも「疑わしい取引の参考事例」とのサイトがありましたので、ご紹介しておきます。「公務員や会社員がその収入に見合わない高額な取引を行う場合」は、疑われる対象になるようです。
https://www.fsa.go.jp/str/jirei/index.html
XMに限らず、海外FX業者から出金予定がある方は、今後の出金トラブルを避けるための参考としても、一度、ひととおり目を通しておくとよいと思います。
「海外送金の受取」をするときにかかるソニー銀行側の手数料は無料!
一般的には1回の送金につき1,500~3,000円ほど、銀行によって金額の異なる「被仕向け送金手数料」がかかりますが、ソニー銀行は無料です。また、「リフティングチャージ(2,500円または送金金額の0.05%)」もかかりません。
出典: https://blog.moneykit.net/2019/02/sonybank0226.html
かかるのは、「中継銀行の手数料(チャージされてみて初めて分かるもの)」のみです。
金額は明確でないですが、どの銀行を利用してもかかるものですので、少なくともソニー銀行は、今回検証した6銀行の中では最も受取手数料が安く済むことになるでしょう。
今回の検証で実際にかかった手数料は2,500円!なぜ?
今回、実際に出金の検証をしたことで初めて判明した、重要情報をお伝えします。
XMからの送金は、国内の業者を介して国内の銀行口座から行われることもあります。この場合、実際にかかる手数料は、2,500円です。
この件に関しての詳細は、別の記事「XMの出金、大手6社で早くて安い銀行はどこか自腹で検証してみた!」で解説していますので、そちらをご覧ください。
XMからソニー銀行に出金する方法
それでは、実際の出金手順を詳しく解説したいと思います。
XMホームページでマイページにログインし、「資金の出金」をクリックします。
以下の注意事項が表示されます。特に、ポジション保有中の方や、取引ボーナスが口座に残っている方には重要な説明です。読んで理解してから先に進むことをお勧めします。
「International Wire Transfer」(銀行送金のことです)の「出金」をクリックします。
注意事項が表示されます。こちらもひと通り読んで理解してください。
お金を受け取る日本の銀行口座の情報を入力していきます。
ソニー銀行(記載例)
■電信送金情報
・受取人の下のお名前(全角カナ表記):タロウ
・受取人の性(全角カナ表記):ヤマダ
・受取人名:TAROU YAMADA
・受取人住所:1-1, Chiyoda, Chiyoda Ku, Tokyo To, 100-0001, Japan
住所英語表記変換はこちら:http://judress.tsukuenoue.com/
・受取人の口座番号:1234567
■受取人銀行
銀行名:Sony Bank Incorporated, Tokyo
Swiftコード:SNYBJPJT
銀行住所:2-1-6 Uchisaiwaicho, Chiyoda-ku, Tokyo, Japan
支店名:Head Office
支店コード:001
ソニー銀行は、仲介銀行の情報も入力が必要です。
■仲介銀行(適用される場合)
Swiftコード:BOTKJPJT
銀行名:MUFG Bank, Ltd. Tokyo
銀行住所:2-7-1, Marunouchi, Chiyoda-ku, Tokyo, Japan
なお、追記欄には、ソニー銀行ホームページでお勧めされているとおり、念のため「Do not convert」と入力しておきましょう。
これは、送金処理中の外国の中継銀行で、金融機関の判断で送金通貨が他通貨に交換されてソニー銀行に着金することを防ぐものだそうです。(余計な手数料がかかることを防げます。)
参考: https://moneykit.net/visitor/fx/fx07.html 「お受取口座への入金について」
出金額は、XMの追加手数料のかからない1万円以上を指定することをお勧めします。
入力が終わったら「リクエスト」をクリックします。次の画面が表示されたら、出金手続きの操作は完了です。
XMの手続きが終わると、以下の「出金処理完了」メールが届きます。
このあとは、ソニー銀行から着金のお知らせが届くまで数日かかることを予想していましたが、2回(3万円、10万円)とも、いきなり「お振込入金」のお知らせメールが、比較的すぐに届きました。10万円出金したときは、15分後という異例の速さでした!
口座にログインして、入出金明細でも、以下のとおり確かに入金を確認できました。送金時に入力した金額よりも少ないですが、これは手数料が自動的に引かれて、その残金が入金されたためです。
XMからソニー銀行に3万円&10万円出金する際にかかった手数料
私のXM取引口座から「3万円」と「10万円」を実際に出金して、実際にソニー銀行の口座に届いた金額は、以下のとおりでした。
・6/1:送金 30,000円 ⇒ 着金 27,500円
・6/15:送金 100,000円 ⇒ 着金 97,500円
受け取りにかかった手数料は、どちらも「2,500円」だったことになります。
なお、スマホアプリの入出金明細画面を改めて確認すると、送金元は「イージーコレクトアンドインターナショナルペイメントサービス」になっています。これは、国内口座から払い出しされたことを意味します。海外の銀行からの着金の場合、少なくとも表示は英字になるはずです。
出金手数料が2,500円だったのはなぜか?
詳細は「XMの出金、大手6社で早くて安い銀行はどこか自腹で検証してみた!」で解説していますが、XMでは出金に関して、「海外国内問わず複数の決済機関を無作為に使用」しています。
今回は国内の銀行を経由して出金が行われました。このため、中継銀行のリフティングチャージ等も発生していません。
なお、本当に海外の銀行から送金が行われた場合は、2,500円以上の手数料がかかる可能性がありますので、注意が必要です。
XMからソニー銀行に出金する際にかかった日数
6/1:3万円出金 ⇒ 4時間58分 後に到着
・ 5:49にXMから出金完了のお知らせメールがとどく
・10:47 にソニー銀行からの入金完了メールがとどく
6/15:10万円出金 ⇒ 15分 後に到着
・9:30にXMから出金完了のお知らせメールがとどく
・9:45にソニー銀行からの入金完了メールがとどく
出金手続き開始から24時間以内に入金されるのは、嬉しいことですね!これも、今回は国内口座からの出金だったから速かったのです。
本当に海外の銀行から送金が行われた場合は、先に説明したとおり、ソニー銀行からの着金のお知らせが届くまでに「3~4営業日以上」、さらに、受け取り手続きをしてから口座に入金されるまでに「2~5営業日」かかりますのでご注意ください。
2020年現在XMからソニー銀行の出金は問題ないが今後出金できなくなる可能性もある
XMからの出金が、国内口座からの振込されたことで、15分という速さで口座に入金される結果となったソニー銀行。今後積極的に利用したいと考えた方も多いと思います。私としても、おすすめできる銀行としてご紹介できるのではないかと、一瞬思いました。
しかし、ソニー銀行ホームページには「取り扱いできない仕向け・被仕向送金」として、「金融商品取引法に基づく登録を受けていない海外所在FX業者など」との記載があります。
出典: https://moneykit.net/visitor/fx/fx16.html
XMは、日本の各法律に準じる義務はない海外FX業者であるからこそ、高額の取引ボーナス付与やゼロカットシステムといった、日本のFX業者には決して実現できない、画期的なサービスを提供できています。しかし現時点では確かに、ソニー銀行がいう「取扱できない業者」に該当することになるでしょう。
今回は、XMが日本国内業者の「イージーコレクトアンドインターナショナルペイメントサービス」へ送金依頼などを行い、国内口座からソニー銀行宛に送金されたため、この対象にならなかったと考えられます。
しかしXMとしては「海外国内問わず複数の決済機関を無作為に使用」しているそうですから、もしたまたま、海外の決済機関が選ばれて使用された場合は、ソニー銀行には「取り扱いできない」と判断されてしまう可能性があります。
いつも国内業者から送金されるように、できないのか?
利用者としては、「それならXMは、毎回国内業者から送金すればよいのでは?」と思ってしまいますよね。
少なくとも今回の検証結果12件はすべて国内口座からの送金でした。多くのケースでは今後も「受取手数料が2,500円で済む」「24時間以内に着金する」ことを期待してよいのかもしれません。しかしこれはあくまでも私の推測であり、確実なことは分かりません。
別の記事「XMの出金、大手6社で早くて安い銀行はどこか自腹で検証してみた!」で解説していますが、いろいろな法律も複雑に絡んできますので、今後の対応はXM次第ということになるでしょう。
まとめ
XMでは2020年6月現在、ソニー銀行を使って問題なく出金ができます。ただし、海外FX業者で取引を行っている以上、利益の出金については常に最新情報を得られるよう、アンテナを張っておく必要があるでしょう。
本サイトでは今後も定期的に出金を行い、出金できるかどうかを確認していくつもりです。bitwalletが使えなくなってしまったケースと同様、今後ある日いきなり「ソニー銀行はもう使えません」となってしまう可能性も、全くないわけではありません。
そんなときのために、ご自身で利用可能な銀行口座は複数用意しておくことをお勧めします。