著者TOMOZOの手法

はらみ線@勝率20%でも勝てる極端な損小利大手法

2014.06.11 | 
 

138回

はらみ...

勝率20%でも利益

ローソク足の形だけで取引出来たら楽だな・・と思い考えついたのが今回の手法です。

普段からシンプルなトレードを心掛けていますが、今回の手法は更にシンプル。エントリー&決済の判断はローソク足と水平線だけしか使いません。

私は、どんな手法でもある程度強制的に「損小利大」になるトレードを行わなければ、FXでは勝てないという方針ですので、今回紹介する手法も損小利大です。

しかも、利益と損失の比率が「損失1」に対して「利益10」つまり、10回取引して1回勝てばトントン。10回中2回勝てば(勝率20%)利益が十分に残るという、勝率を一切無視した極端な損小利大スタイルです。


「負け慣れている人」でないと厳しい・・

リスク分散を考えた

勝率20%ですので、ほとんどのトレードが負けることになります。5連敗当たり前。相場によっては、10連敗もありえる手法です。

ですから「負けに慣れている人=損切りに慣れている人」でないと、この手法で投資を続けることはできません。多くの人は5連敗や10連敗を喫すると、例え勝てる手法であっても継続する事を諦めてしまうからです。

ただし、この手法を使うメリットも当然あります。それは、連敗をしやすい手法であることは前述いたしましたが、「連勝もしやすい手法」であり、つまり、トレンド相場での爆発力を秘めているという事です。

勝率が悪くても、検証の結果トータルで利益が残る事が分かれば使わない手はありません。

「卵は一つのカゴに盛るな」という相場格言もあるように、例え勝率20%であっても、様々な投資パターンを持っておくことがリスクの分散につながります。
今回のルールも、リスク分散を意識して極端なルールを作りました。
 

はらみ線トレード手法 概要

手法名 勝率20%でも勝てる!損小利大手法
開発者 TOMOZO
勝てる? 勝てる
取引スタイル デイトレード、スイングトレード
時間足 5分足、1時間足、日足
通貨ペア ユーロ円、ポンド円
分析手法 ローソク足、高値安値
その他選択項目 低レバレッジ、逆張り、順張り
取引市場 欧州市場、NY市場 ポジション保有時間 3時間
FX業者 Alpari Japan、OANDA、クリック証券 月間取引頻度 20回
エントリー注文 逆指値 決済注文 指値、逆指値
勝率 20% 損益レシオ R=5
平均利益 +80pips 平均損失 -8pips

取引環境

取引時刻

まず、表示する時間軸は5分足チャートです。それ以外は使いません。

取引時間帯は「14:00~1:00」にしています。欧州市場がオープンする直前からの取引開始となります。

大きな値動きを狙ったスタイルですので、値動きが少ない東京市場は見送りです。

取引終了時刻は、基本が深夜1:00ですが、NY市場において強いトレンドが出ている相場では深夜3:00くらいまでチャートを見る時もあります。

逆にもみ合いなどの「汚いチャート」の時は早めに切り上げます。


使用するローソク足パターン

エントリーに使うのは?

エントリーの判断に使うのは「はらみ線」と呼ばれるローソク足の形になります。

はらみ線は、一般的に為替チャートよりも株式チャートで使われるローソク足のパターンです。

以下の図をご覧ください。まずは、下落相場・上昇相場でのはらみ線を確認してみましょう。

下落相場陽線」「上昇相場陰線」それぞれ3本目が「はらみ線」です。

どちらも、1つ手前のローソク足のなかにすっぽりと陽線・陰線が入っています。

大きなローソク足のなかに小さなローソク足が入る。その形を「はらんだお腹の子供」に見立て「はらみ線」という呼び方になったと言われています。

この形は、相場の方向が転換する前兆として使われる事が多いです。

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はらみ線を逆張りと逆張り両方使う

逆張りと順張り

今回の手法は、はらみ線を相場転換の材料として使う方法と、トレンド継続の材料として使う方法。

つまり、逆張りと順張り両方に使います。逆張りで使う場合の考え方は、一般的なものなので省きますが、順張りとして「下落・上昇相場が継続する」と考えてポジションを持つ場合の、私の考え方は以下になります。

図を見ながらご覧ください。(売りポジションを持つ例)

  • 1.一般的に相場転換を示す「はらみ線が出現したにも関わらず」次のローソク足で陽線が出ずに陰線になった。
  • 2.はらみ線出現をみて買った人もいるだろう。騙されて買ってしまった人はどこかで損切りの売り注文をするはず。
  • 3.損切りの売り注文と下落継続を狙った売り増し注文が集まり・・ブレイクで勢いが加速するのではないか・・。
2tuno

順張りの場合は、このように考えて「はらみ線」を確認後に、ブレイクで売りポジションを持ちます。

これが今回の基本パターンになります。


エントリーポイント

エントリーパターンは3つ

エントリーパターンは大きく分けて3つに分類されます。

  • パターンA:高値・安値をブレイクしている状態
  • パターンB:ダブルボトム・ダブルトップ狙い
  • パターンC:ネックラインブレイク後

これらのパターンを順番に説明して参ります。


パターンA:高値・安値をブレイクしている状態

高値安値ブレイク後

最初のパターンは、直近の高値や安値ブレイクを確認してからのエントリーです。このパターンは、トレンドが発生している状態でポジションを持つ事が出来ます。

以下がエントリーまでの流れです。

1.ヒゲを含んだ高値・安値に水平線を引く

2.ローソク足終値ブレイクを確認する

3.はらみ線の出現を待つ

4.価格がラインチャートの高値・安値をブレイクしたらエントリー

当初は、4のルールにおいてヒゲを含む直近安値・高値ブレイクを確認してからエントリーしていました。しかし、ヒゲブレイクまで待つと、エントリーのタイミングがどうしても遅れてしまいます。

また、ストップの幅が広がってしまうというデメリットもあります。

そこで、ダマシに合ってしまう回数の多さを覚悟しながら、ラインチャートブレイクのタイミングで、新規ポジションを持つ事にしました。

※ユーロ円5分足 エントリーまでの流れ1~3(買いポジションの場合)

パターンAの1

※ユーロ円5分足 エントリーまでの流れ4(買いポジションの場合)

パターンAの2

分かりやすいようにラインチャートを表示しましたが、慣れればラインチャートを表示しなくとも、「ローソク足終値」に水平線を引いて判断できるようになると思います。

はらみ線の形を判断する基準

はらみ線の基準ですが、一般的にはヒゲは含めずにローソク足の実体だけで判断をします。しかし、今回のルールでは、ヒゲの長さも考慮してはらみ線の有無を判断します。

以下の図をご覧ください。4つのローソク足のパターンがありますが、このなかで「はらみ線」と判断するのは図1だけです。図2~図4は陽線の高値・安値をヒゲではみ出しているため、見送りです。

よりキレイな形だけで取引する事を前提としておりますので、このルールを適用しています。

基準ローソク足

パターンB:ダブルボトム・ダブルトップ形成狙い

天井や底

続いてパターンBです。ダブルボトム・ダブルトップ形成を狙って底や天井でのはらみ線を確認してからエントリーを行います。

ただし、最初に出てきた図1のような一般的な「はらみ線」とは逆の形になります。

下落トレンド中に、陰線の中に入る陽線のはらみ線(図1)では買いません。図2のように、2回底を打ってから、陽線の中に入る陰線を確認してから買います。

図1と図2どっちが買い

実際のチャートでエントリーの形を確認してみましょう。(買いポジションを持つ場合)

※ユーロ円5分足

ダブルボトムエントリー

「2回底を打つ」基準ですが、これは必ずしも直近安値にタッチしていなくても良いです。2番底を形成後の「はらみ線」でもエントリーの対象になります。

ネックラインとの距離感も重要で、あまりにもネックラインと近すぎる場合はリスクが高くなりますので、その場合は、様子見しネックラインブレイク後のエントリー(パターンC)を狙います。


パターンC:ネックラインブレイク後を狙う

ネックラインブレイク後の

3つ目のパターンは、ネックラインブレイク後の「はらみ線」形成を狙います。

はらみ線と書きましたが、ネックラインだけはパターンAとパターンCとは若干違うルールです。

私の考えとして、2回底・天井を打って(ダブルボトム・ダブルトップ形成)そのままネックラインをブレイクするということは、それだけで確率の高いエントリーになると思っています。

ですから、ネックラインブレイクだけは、「はらみ線」というなかなか出現しない形ではなく、甘めのルール設定にしています。

前述した通り、パターンA・パターンBのルールでは以下のように「図1」だけでエントリーを行います。

基準ローソク足

一方、パターンCでは、ネックラインブレイクの効力を信用して、図2~図4もエントリー対象です。

パターンCエントリー

実際のチャートで確認してみましょう。理想的なはらみ線と、ヒゲがはみ出している形です。(売り)

※ポンド円5分足(理想的な形)パターンA・B・C全てエントリー対象になる

パターンCチャート1

※ポンド円5分足(ヒゲがはみ出している)パターンCだけがエントリー対象になる

パターンCチャート2

最も綺麗な形は、1つ目のチャートパターンです。ネックラインを一気にブレイクして、1本目で戻し目を作り、次のローソク足でブレイクする。この形だけ取引を行えば勝率は上がります。

ネックラインとローソク足の距離感に注意!

ネックラインブレイクを狙う際の注意点として、ネックラインとの距離が離れすぎている場合はエントリーを見送った方が良いです。

例えば、以下のチャートでは、後述するストップの位置が遠くなりリスクが高いエントリーになります。

また、ネックラインブレイク後に、再度ネックラインを「試しにいく」という相場展開が多いので、裁量が必要になる部分ですが、ネックラインとローソク足との距離に注意してトレードを行う必要があります。

ネックとの距離

エントリーは逆指値注文!

機会を逃さないように

ここまで3つのパターンを説明して参りましたが、エントリーは「逆指値注文」で行います。ローソク足の高値ではなく、ラインチャート(ローソク足終値)ブレイクでエントリーするという事は前述しました。

このルールでは、「トレンドが発生する」という前提のもとポジションを持ちますので「機会」を逃さないように逆指値注文を使っています。

例えば100.00円がローソク足終値だとすれば、0.5pipsの余裕をみて100.005円にします。買いポジションの場合はスプレッドも考慮しなくてはいけませんので、スプレッドが1pipsだった場合、100.015円が逆指値注文のレートになります。

また今回のルールでは、逆指値注文を行う際に、時間制限を明確に設けています。

5分足チャートで「はらみ線」を確認後に、すぐに逆指値注文を行いますが、約定を待つのは「ローソク足2本」だけです。つまり、はらみ線が出現してから10分間で約定しなかった場合は注文を取消して次のチャンスを待つ事になります。

逆指値2本だけ

ロスカットルール

初期ロスカット

損切りルールについて説明して参ります。損切りは、はらみ線の1つ手前のローソク足、高値・安値に設定します。ここでも逆指値注文と同じように0.5pipsの余裕をみます。

※ポンド円5分足

最初のストップ

ロスカット変更のタイミング

逆指値注文が約定して、思惑通りの値動きになった場合は、ロスカット数値を有利な位置に変更します。その基準は、強い陽線・陰線が出現しているかです。

ただし、ロスカットの変更は建値決済までです。+5pipsの利益や+20pipsの利益になるような中途半端な位置での変更は行いません。

少々分かりにくいと思いますので、以下のチャートを見ながら説明していきます。

ストップの変更

このチャートの最初のストップ値は-25pips。今回のルールでは少々リスクが高いトレードになりますが、非常に綺麗な形ですので必ずエントリーしたい場面です。

理想的な「大陰線」の出現で1回目のストップ変更になります。この段階では、ストップを有利な位置に変更しても、まだマイナス(-10pips)です。

相場は順調に下落する展開になり、直近安値を下抜ける陰線が出たところで、2回目のストップ変更を行います。

2回目のストップ変更は、陰線の高値ブレイク(+28pips)に設定するのではなく「建値」に変更します。

つまり、ある程度の含み益になった場合は、建値決済か?大きな利益か?という2択のトレードになるということです。勝率を無視したトレードスタイルですので、中途半端な位置で決済をせずに、できるだけ利益を引っ張るようにしております。


リミットの設定

リミットは

現在、ユーロ円とポンド円の2通貨ペアで検証を行っていますが、2通貨ペアのボラティリティに違いがありますので、リミット値も若干違います。

  • ユーロ円:+90pips
  • ポンド円:+100pips 

これらの固定リミットでトレードをしています。ただ、基本固定ですが、1つだけ別のルールがあります。それが以下になります。

  • ユーロ円:+80pips+89pips 含み益になり強い反発を見せた場合は、リミットを+80pipsに変更。
  • ポンド円:+90pips+99pips 含み益になり強い反発を見せた場合は、リミットを+90pipsに変更。

直近安値や高値での反発・反落を警戒して、2回目に天井・底を試した場合に決済できるように、10pipsリミットを狭めます。

※ユーロ円5分足

直近高値警戒

強いトレンドが発生している場面は、躊躇せずにエントリーしたい

リミットの設定値

この手法で期待値が高いエントリーパターンは、強いトレンドが発生している状態での「はらみ線」です。

そのような場面は、まさに「流れに乗る形」になりますので、リミットにも到達しやすいです。

ですから、目立った押し目・戻り目がなく一方的な展開になっている相場は、躊躇せずにエントリーを行う必要があります。

冒頭でお伝えしましたが、「連勝しやすい手法」でもあるというのは、以下のようなチャートが根拠になります。

※ユーロ円5分足

トレンド相場がチャンス

他の時間足でもOK!

1時間足や日足

この手法の月間取引回数は、5分足だけのトレードの場合、1通貨ペア10回~20回程と多くはありません。しかも、常にチャートに張付く必要がありますので、時間に余裕がない方は厳しい手法です。

ただし、今回は、5分足でのデイトレードを例に説明してきましたが、他の時間足でも使うことが可能です。エントリーに逆指値注文を使いますので、日足であれば朝のチャートチェックだけで取引を行うことが出来ます。

1時間足や日足などの優位性を、是非検証をしていただければと思います。


「負けて当たり前」という良い意味での諦めが重要

ほとんどの取引で負ける

この手法を使う上での重要な考え方は、「逆指値注文をした時点で諦める」ということです。

もちろんどんな場面でも「明確な根拠を持って」エントリーをしますが、この手法はどんなに調子がよくても勝率が50%を超えることはありません。ですから、必ず負けの回数が勝ちの回数よりも多くなります。

いちいち1回1回のトレードに期待しても疲れるだけですので、「損切りされて当たり前。勝ってラッキー。」くらいの心構えでトレードすることが大切です。

そのためには、レバレッジの掛け過ぎに注意しなければいけません。10連敗しても、仮に20連敗しても同じ精神状態でエントリーできる取引枚数を事前に決めるようにして下さい。


勝てなかった時代のトレードと逆をやれば良い

2連勝すれば

例えば、先ほども登場した、以下のユーロ円チャートのように、強いトレンド相場で一日に「+90pips」利益を2回獲得出来たとしましょう。

ユーロ円の平均損失は-8pips程ですので、2連勝して+180pipsの利益を獲得できれば、22連敗してトントンになる計算になります。

損小利大

このように具体的な数字を示すと、勝率が20%以下の手法でも「トータルでは勝てる手法」であると容易に想像する事ができます。

後は、エントリーの細かいフィルターや、機械的に利益を引っ張る事が出来るのか?つまり、ルール通り取引できるか重要になってきます。

私がFXで勝てずに苦しんでいた頃は、今回の手法の逆をやっていました。

つまり、「+8pips」で利益確定をし「-90pips」またはそれ以上の値幅で損切りをしていたのです。この比率で取引を行っては勝率90%でも勝つことはできません。

FXで勝てずに悩んでいる方は私と同じような経験をしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。「コツコツドカントレード」の癖が抜けないという方は、ここまで極端な損小利大手法でなくとも、試しに強制的に損小利大になる取引スタイルを作り上げることで、違った結果がついてくるのではないかと思います。


この手法は、日々の取引を「検証日記」として記録していきたいと思っています。今回書ききれなかった細かいフィルターもありますので、検証日記でチェックしていただければと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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ジャッジメント

コメント

  • 15.06.17
    20:22
    参考になりました。 かい
    通りすがりのものです。
    大変参考になりました。
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