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FXコラム

逆イールドが解消しはじめた米債金利~でもそのタイミングがむしろ危ない

2019.09.10 | 
逆イー...
すでにしっかりお気づきの方も多いと思いますが、米債の逆イールドが解消に向かいはじめています。これは10年債金利が底打ちして反転上昇しているためで、微妙ではありますが10年債は2年債金利を上回りはじめています。 
Data FT
市場ではこれで安心感が高まったなどというコメントも見かけますが、実は過去の逆イールド発生からの局面ではこれが解消して再スティープ化したときがもっとも相場の大幅な下落が起こりやすくなっているという事実に着目する必要があります。
これまでの事例でいいますと2008年のリーマンショックが逆イールドから暴落までのリードタイムがかなり長かったことが分かっていますが、別に22か月平均で相場が下落するから安心とは言えないわけで、あくまで過去の平均値にすぎない点は誤解しないようにしておく必要がありそうです。

伝統的資本主義経済学ではありえない事態

この逆イールド、妙にその存在が市場にアピールされてしまったことから発生するとやたらと怖がられ、解消すれば一安心といった間違ったインジケーターとして機能し始めていますが、伝統的な資本主義経済学では長短金利の逆転というのはあり得ない話で、よほど債券市場が先行きを不安視しているときでないと起きないというのは事実です。
したがってすぐに相場が暴落する危険信号とみるのは明らかに間違いではありますが、このイールドカーブが再スティープ化、つまり短期よりも長期金利のほうが上昇し始める形になってきたとき、とくに2000年以降のITバブルとリーマンショックではご案内のとおりの激しい相場の下落を示現する事態が発生していることを忘れてはなりません。
つまりここからの相場を相当心配する必要があるということです。

景気がたいして悪くないのに利下げを行うことの意味不明さ

そもそも論になりますが、米国の場合他国に比べて大して景気が悪いわけではないのに予防的措置などといいながら平気で利下げを進めていくというのは一体何の理論に基づくものなのかもはやまったくわからないのが正直なところです。
しかしFRBは市場からの利下げ要求と織り込み度に完全に負けて一定の利下げを続けないわけにはいかない点が非常に気になるところで恐らく9月のFOMCでも利下げは実施せざるを得ない状況になることはほぼ間違いなさそうです。
こうなると短期金利だけは間違いなくさがりますからイールドカーブはもどに戻る傾向になりますが、過去2回の暴落はFRBが利下げを行ったあとに起きているという非常に不吉なものがあることも忘れてはなりません。

ここからは何があってもおかしくない

我々が気をつけなくてはならないのは現在の中央銀行によるさらなる緩和が加えられる状況がだれも経験したことのない未知の領域に入っているということです。
したがって金融市場がいつ瓦解をはじめるかまったくわかりませんし、このまま安心して相場が再上昇を果たすと期待するのはかなり危なそうであることはしっかり認識しておく必要があります。
FRBパウエル議長はもはや緩和措置は非伝統的なものではないと言い切っていますが、それだけにここからの相場がどうなるかは誰にもわからないところに差し掛かっているという点は意識しておくべきでしょう。
11年前の9月、やはり相場はなんとなくもやもやして一体どうなるのかよくわからない雰囲気を醸し出していましたが、いきなりリーマンを米国政府と議会が見殺しにすることがきまり事態は急変します。
なんとなくわかってはいたけれど現実のものになって大慌てするという状況であったことは今もはっきり思い出させてくれます。
すでにミレニアル世代はこのリーマンショックすらも経験がないわけですが、相場がおかしくなる時というのは独特の雰囲気を醸し出すものであることだけは変わらないと思います。
(この記事を書いた人:今市太郎



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