FXコラム

為替の1月アノマリーは本当なのか?

2017.01.03 | 
為替の1...
為替の「アノマリー」には実に様々なものが存在します。その明確な理由ははっきりしないものの、過去の動きの統計をとってみますと、一定の法則があるものと「アノマリー」と呼んでいます。
果たしてこうしたものをどこまで信用したらいいのかについてはかなり悩むところであり、ただ単に信じ込むわけもいかないのが実情です。今回は年初でもありますので1月の為替アノマリーについて考えて見たいと思います。

ドル円は1月に年間の高値や安値をつけやすいというアノマリー

ドル円の1月「アノマリー」としてよく言われるのは年間の高値や安値をつけやすいということです。
高値か安値のどちらかと言われても、あとにならないとそれが本当か嘘かはさっぱりわからないというなかなか役に立たない「アノマリー」ではありますが、果たしてこれは本当なのかについて過去16年あまりを調べてみますと次のような表になります。
過去14年の結果でみますと高値になったのは2回で、安値が3回ということで確率は36%弱ということになり、単純確率でいいますとむしろ12月のほうが42%と高くなっています。こうなるとこの「アノマリー」もたいしたものではないことがわかります。

1月に12月までの動きから反転しやすいというアノマリー

一方ここ4年あまりの動きでみてみますと、12月に高値をつけたあとに1月に入って急にドル円が反転して下落するという「アノマリー」も最近よく言われるものとなっていますが、こちらのほうは確かにその傾向があり、月足で言えば2016年は「日銀の政策決定会合」で「マイナス金利」が実施されたことから相場が一瞬にして飛び上がってしまったことから最高値となりましたが、翌年からは明らか下落傾向となりその後6月まで下落トレンドが継続したことがわかります。
こちらの「アノマリー」は過去4年程度では確かに一定の形になっており、なにより株価が米国NYダウも国内日経平均も同様の流れになっている点は気になるところです。
アノマリー」というのはできるだけ長期での結果で顕著な流れが示現するほうが確率が高くなりますが、正直なところ2008年の「リーマンショック」前の話などというのは今のような過度な金融緩和の市場とは異なりますから、あまり参考にはならないことがわかります。
逆に「アベノミクス」がはじまってからのここ4年程度の流れや米国の利上げを受けた市場の動きなどは逆に同じようになるかどうかを注視してみる必要がありそうです。
今年は1月20日のトランプ大統領就任まではご祝儀相場で下がらないと見る向きと、すでに年末一旦ピークを迎えており年明けから早速調整が入ると見る向きに分かれています。
これは3日のNYタイム以降の相場の動きが一定の示唆を与えてくれることになりそうですので、まずは欧米勢の動きをみてからどちらについていくかを決めるのがよさそうです。
米国の株式市場では年内に新たな現在法案が可決され、来年の年間の所得申告時には適用されるであろうことを期待して年末に株を売らなかった個人投資家が多かったようですが、年明け早々に売りがではじめると債券に資金がいくことも考えられ金利の更なる下落からドル円も下落するリスクがあります。
このあたりも本日からの相場の様子を見ながらその動きを探りたいところです。

鵜呑みはできないが確率が7割以上なら気に留めるのも必要

多くの「アノマリー」と呼ばれるものは、実はトレーダーがうまく認識できていないだけで、裏に相応の事情があるといったことが多いものですが、過去の実績から7割以上の確率が認められるものについては一応は気にとめてみる価値はありそうです。
また市場参加者がこうした「アノマリー」を非常に気にしはじめますと結果としてそのような動きが本当に示現することも多いので、気をつけるに越したことはありません。
(この記事を書いた人:今市太郎






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