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FXコラム

ギリシャのBRICs入りでユーロは激変?

2015.07.16 | 
ギリシ...
ギリシャ債務問題はあっさり12日の「EU」財務相会談で双方による一定の妥協合意になるものと思われましたが、蓋を開けば相変わらずドイツや北欧諸国の不満が高く、簡単には合意しなかったことから、またしても相場は「三週連続のギャップダウン」からスタートして、不安定な動きを見せております。
夏休みシーズンで首相でもしっかり休みをとる欧州圏のことですから、一定の暫定合意で当座を乗り切ることになるのでしょう。しかし、ギリシャをめぐる本質的な問題はなんら変わっておらず、債務の繰り延べや気持ち程度のヘアカットの追加では・・この国が抱えている根本的な問題を解決したことにならないところに、ギリシャ問題の根深い部分が残されています。

全くちゃんとした国ではないギリシャ

OECD」のレポートによれば、ギリシャの税金未納額は年間税収の既に90%に達しており、先進国では最大の税金取りっぱぐれ国となっています。
IMF」はギリシャ政府が「脱税を取り締まるだけで債務危機が解決できる」と主張しているわけですが、そもそもこうしたところから手をつけられない脆弱さがこの国には内在しています。
また、ごく最近まで公務員の数が何人いたかも掌握できていなかったという驚愕の状況をかかえた国であり、何年かに一度借金を棒引きしてやったところで立ち直れるのかという疑念がドイツ国民他の真面目な国の国民に顕在化してくるのはある意味で当たり前といえる状況です。

一旦収束しても先にあるのはGrexit?

海外の「投機筋」つまり「ファンド勢」は依然としてギリシャのユーロ離脱の可能性を捨て切れていないようです。国内でいうと、ほぼ神奈川県に近いこの国の破綻とユーロ離脱を心配するのかいまひとつよくわからないところもあります。
しかし、現状の「マーストレヒト条約」、つまり「EU」憲法には離脱の定義とその要件、およびプロセスが規定されていないため、ギリシャの離脱でこれが法制化すれば、それに続く国が多く登場することを嫌っている節があります。
とくに離脱については、ユーロ加盟に国民のほとんどがメリットを感じていないイタリアや、民族的自立に燃えるスペインのみならず、「EU」残留の可否を問うイギリスの国民投票も前倒しが迫っています。
また、フランスの極右政党の党首は自分が選ばれればEU離脱をすでに表明している状況で、域内統合通貨としてのユーロが終焉に向かうリスクが極めて高くなると見ているのです。
外資家銀行によりますと、ギリシャ離脱は最終的に日本円にして80兆円以上の損失をもたらすという試算も登場しており、「アングロサクソン系」の投資陣にとっては日本人以上に心穏やかではいられない部分が残されているようです。

ギリシャで状況転換を図ろうとする勢力も顕在化

7月のはじめ、国民投票以降のギリシャとEUの交渉の過程で、「チプラス」は会議の席上からロシアのプーチンのところに何度となく電話を入れているという報道がでてきています。
「デフォルト」を巡って次の一手を差し伸べようとしているのは、どうやらロシアのようで、ユーロ圏のメディアにはロシアがギリシャを「BRICs」の一員として迎え入れようとしているといった憶測記事が絶えない状況が続いています。
実際「バークレーズリサーチ」やロシアのメディアが伝えているところによると、中国が新たに提案しているニューシルクロード戦略にこれまで一定の距離を置いてきたロシアが一枚乗るようになってきているという見方もあり、ギリシャはこの戦略上でも地政学的に重要な拠点と位置づけられているのです。 

ギリシャのBRICs入りはユーロ売り浴びせの絶好の機会

ギリシャがユーロから離脱するには実際にその動きにシフトするとしても物理的にもかなりの時間がかかることは間違いないですが、デフォルトなどが先行した場合、ロシアや中国がその後に間髪をいれず急激にギリシャに手を差し伸べて事態が一変することも視野に入れておく必要がある状況です。
今年の債務がなんとかリスケできたとしてもギリシャの借金返済は延々と続く見通しであることを忘れてはならない状況です。 
ここ数日で、ユーロは一定の解決をみることにより大幅に買い戻しがかかる可能性があります。
これがドルベースで1.15を超え始めれば1.2レベルまで怒涛のショートカバーを繰り広げる可能性すらでてきています。政治的なファクターを考えれば、短期的な買戻しはあっても必ず売り要因が登場してくることになるという点は十分に含みおきながら取引をしていきたいものです。
まさにこの水面下の動きはテクニカルチャートだけ見ていたのではわからない微妙な部分です。
ロングレンジでのリスクに恐れていたのでは取引にはなりませんから、とにかくテクニカル的に買いのサインがでれば、タイトなストップロスを入れながら大きなリスクをとらないようにしていくのがユーロ関連での売買では重要になりそうです。
為替の世界に示現するセンチメントは実に稚拙で前倒し感がありますが、流れは急に変わることになります。とにかく市場の動きを決め付けないことと、動きがでてから順張りでついていく。さらに利益は欲張らないという姿勢が当分重要になりそうです。
(この記事を書いた人:今市太郎

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  • 今市太郎

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