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FXコラム

ソフトバンクグループは爆益なのかはたまた爆損なのか?

2020.09.08 | 
ソフト...
週明けからソフトバンクグループ・SBGの米国ハイテク株のコールオプション爆買いでNASDAQが暴騰し、逆に3日から下落した件で同社が大儲けした説と逆に保有ハイテク株に含み損がでて損がでているのではないかという二つの説が市場に飛びかっています。
結果的に月曜日の東京市場ではSBG株が一銘柄だけで、日経平均を100円近く押し下げる展開になりました。
これはまさにIT保有株から考えて、SBGが損を抱えることになったのではないかという見方が広がっていることに起因しています。
しかし足元のポートフォーリオがリアルタイムではわかっていないことから、本当のことは分かっておらず、それがいらぬ憶測を呼び起こすことになっている状況です。
今わかっているのはIT個別株のコールオプションを4200億円分8月の21日までに大量保有したことと、以下の銘柄を6月末までに買い付けたことだけですが、ここから2つのことが想像されます。
上の一覧はバロンズに掲載された本年6月末までの保有株式銘柄とその時価総額ですが、ひょっとするとさらに買増している可能性も考えられますので、あくまでミニマムの数字として考えればよろしいかと思います。

爆益のベストシナリオ達成の場合

まずこのコールオプションを材料にしたベストシナリオとしては4200億円分のコールオプションの執行を行い、すべてを暴落前に売り抜けた可能性です。
市場ではとにかくコールオプションを爆買いした輩が誰かは判らなかったものの、コールオプションを売っていた向きは必死に現物株を買うことでヘッジをかけたはずです。
それでNASDAQを中心とした銘柄の株価が上昇したことは完全な事実のようです。
そしてこの上昇段階で上の表の現物の持ち株を売り飛ばせば、そちらも大きな利益が出たはずですが、現時点ではコールオプションをすべて売り抜けたのか、あるいは現物株の相当数を売ることに成功したのかどうかは全く分かりません。
さらには上昇局面でコールオプションを売ったとたんにプットオプションを購入して、相場の下落でも利益をとったのではといった憶測も飛び交っています。
こうなると上げでとって上がったところでもともとの保有株を売り、今度は下落でオプション行使という素晴らしい技を使うことができたことになるわけです。
しかしさすがに、上の表のすべての株を売り抜けられたとは考えられず、先週の取引量から言えばアップルとNVIDEAあたりは売れたのではという見方が強まっているわけです。

爆損のワーストシナリオに陥った場合

逆にもう一つのよろしくないシナリオとしてはコールオプションをすべて行使する前に株価が下がり始めて、持ち株も下がり始め満足に売れないままにNASDAQが大幅に下落してしまったケースが考えられます。
まあ抜け目ないSBGのことですから最低限コールオプションの行使は行って、それなりの利益を確保できたものと思われますが、こればかりは実際にお財布の中身とポートフォーリオが確認できていませんからどれだけオプションが残っているのかは不明です。
また現物保有株もどれだけ高値で売り抜けたのかは全くの不明状態で、自らがコールオプションを大量保有していたという報道がでて相場が崩れたことで含み損を抱えることになったことも十分に考えられるわけです。
国内の株式市場はどちらかというとこの可能性を嫌気しているように見えます。
ただ高値でプットオプションを仕入れていれば、かなりのヘッジにもなっているはずですからすべてのディールでどれだけの利益を確保できたかは今のところSBGのみぞ知る状況となっています。
よくよく考えてみますとコールオプションの行使が終わり、持ち株の売却利益確定をある程度終えたところで、自らが市場にこのコールオプションネタをリークすれば
結構市場をコントロールできたはずで、どこまで仕組まれていてうまくいったのかは先になってみないとさっぱりわからないということになります。
ただこのプロセスでSBGが利益を出そうが出すまいが、自社の株がまたしても
下落したことだけは事実です。
さらに自社株買いをするなど余分なことをしなくてはならないことだけは事実ですから、いろいろやらかしてはいるもののブーメランのような状態で自社の株価に戻ってきていることは注意しなくてはなりません。
一見すると為替とはなんの関係もない複雑な話ばかりで恐縮ですが、結局こうした動きが回りまわって為替にも影響を与えるということだけはしっかり認識しておく必要があります。
ただ一つだけ懸念されるのは、東証一部上場の企業が事業投資会社であるとはいえオプションの売り買いをヘッジではなく博打として利用して爆益とるだの爆損を抱えただのという話しを日常的に繰り返して本当によろしいのかということです。
私ならそんな会社の株は恐ろしくて絶対買えません。また日経平均がそんな博打企業のアクティビティで上げ下げするというのもかなり疑問です。
(この記事を書いた人:今市太郎

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