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FXコラム

市場のドル不足解消でFRBのバランスシート縮小の動き

2020.06.29 | 
市場の...
米国では昨年の9月末に突然短期のレポ市場金利が跳ね上がるという原因不明の事態が起き、それ以降延々とNY連銀がドル資金の提供を行ってきたのはご存知の通りです。
今年3月の新型コロナウイルス起因の相場暴落以降は、さらに無制限QEを宣言し、過去にあり得ないほどのドル資金の提供を続けて今日に至っています。
リスクオフになると一時的に金融市場に投入されていた資金は米債などの債券に逃げ込むよりもはるかに大きな金額がドルキャッシュへと逃避することとなりました。
101円台まで下落したドル円が一気に110円方向に戻したのは記憶に新しいところです。また各国の中央銀行がタッグを組むスワップ協定を実施したことから、足元ではようやく過度なドル需要が一巡する状況になってきたようです。

FRBのバランスシートは縮小化へ

QEインフィニティを宣言したFRBではありますが、とにかくがむしゃらに資産を買上げて市場に資金を投入するのではなく、市場の状況に応じて買い入れ額を調整し始めていることが6月18日に開示されたFRBのデータから判り始めています。
Data ZeroHedge
もちろん今年3月から比べれば等比級数的なバランスシートの拡大にはなっていますが、上の直近のチャートを見ますと徐々にその額が減少していることは明らかです。
こうなると金融市場にはいくつかの変化が訪れることが予想され、市場は警戒し始めているのが現状です。

株価はピークアウトし為替はドル安が進行か

FRBのバランスシートの変化にもっとも敏感に反応するのが米株市場で実際に「S&P500」との関係を示したチャートでは、バランスシートが縮小化すれば株価も下がることを如実に示していることがわかります。
Data ZeroHedge
ここのところの米株三指数の下落と横ばい状態はまさにこれが影響しているものと思われます。
もちろんファンド勢が株式市場に雪崩れ込んだ勢いだけの個人投資家を手玉にとって売り込んでいることなども下落の理由になっているのでしょう。
大きく相場が下落すればまた資産買い入れを積極的に再開するとして足元では、どこまでFRBがセーブすることになるのかが非常に注目される状況です。
また市場の過度なドル需要が一巡した場合、この3か月で大量に市中に出回ったドルは供給過剰から少なからずドル安に動くことは容易に想像されます。
とくに8月にかけては大幅なものにはならないとしても、ドル安はあらゆる通貨に対して進行することが考えられます。
ただ、26日のNYタイムの相場のように株価が下落し資金が市場から逃避する場合には、リスクオフの円高とともに引き上げた資金をドルで保有するというドル買いが綱引きをするケースも多く、株の下落によっては一時的にドル円がドル高になるという事態に陥ることも考えておかなくてはなりません。
そういう意味では上下にぶれやすい相場が続いた後に、ゆっくりとしたドル安円高が示現することになるのかも知れませんが、いずれにしても基調はドル安になるリスクを意識しておくべきでしょう。
前回もドル円の動きから為替はポジションの傾きが流れを変える可能性があることはお伝えしていますが、つねに市場参加者のポジション状況も踏まえながら先行きがどうなるかをイメージしていくことが重要になります。
FRBはQEインフィニティなどという言葉を使って無限大の市場への介入と資金提供を示唆していますが、たしかに緩和状況はここからも最低1年半近く続くであろうものの、常に市場状況を見ながらブレーキをかけてくることも忘れずにいたいところです。
リアルな市場では無制限QEなどというのはあり得ないのが現実です。
(この記事を書いた人:今市太郎




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  • 今市太郎

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