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FXコラム

動かないドル円には本質的理由が存在

2019.11.30 | 
動かな...
早いものでいよいよ12月、師走相場の始まりです。今年正月3日にフラッシュクラッシュで幕開けしたドル円市場は一体どうなることかと思われましたが、結果的には過去数十年のドル円の変動為替相場の歴史の中でも極めて狭い年間値幅で推移することとなり残り1か月弱ですが今年はこの年間8円前後の値幅を更新することはないままに大晦日を迎えそうな状況になりつつあります。
顧客の実に8割近くが取引をすると言われるドル円が動かないことで国内の店頭FX業者は大弱りで儲からないネット証券とともに事業の統廃合が進んでしまうのではないかとさえ思うほど厳しい状況に陥っているようです。
秋口からは原則固定の最狭スプレッドはとうとう0.09銭という猛烈な条件を提示する業者も現れていますが、そもそも相場が動かない以上スプレッドを狭めることで口座を移動してくるユーザーなどが多くなるわけもなく、厳しいままに年末を迎えることになりそうな状況です。
しかしなぜここまでドル円相場は動かなくなってしまったのでしょうか。実はこれにはそれなりの訳がしっかりありそうです。

円キャリートレードが激減している

今年はドルと円の相関性が高くドル高になると円高も同時に示現しましたし、逆にドル安になると円安も進行することから結果としてドル円は動かなかったという説明が市場ではよくされています。
現象的には確かにそうなのですがもう一つ深いところで探ってみますとこれまでの金利安を背景とした円のキャリートレードがかなり減少してユーロにそのお株をとられてしまったこともドル円が動かない一つの要素になってきていることがわかります。
2013年アベノミクスのスタート時,実際には日銀が金融緩和をして株高と円安を無理やり演出しはじめた年には米国を中心とする海外のファンド勢が一斉にこの政策に飛び乗る形で円を調達して日本株に資金を投入するというトレードで爆益を獲得しています。
2013年は実にその額が日本円で15兆円にもなっており、株価への資金の投入はヘッジでドル円の同額の買いも呼び起こしたことからドル円はみるみる上昇し2014年には125円レベルにまで上昇したのは記憶に新しいところです。
しかしその後海外のファンドからの日本株への資金投入はかなり減少してしまい2013年と同額のレベルは結局二度と実現していません。
日銀により人工的に高値維持となった日本株は徐々に投資妙味を失う結果となり、しかもファンドの資金調達は円からユーロにシフトし始めてこれがボラティリティをかなり抑制しているのが現状のようです。

本邦の外債投資に伴うドル円売買パターンも影響か

また本邦の機関投資家筋も国内債券から外債投資を積極化させているものの最初からヘッジでドル円を売らないようにするいわゆるオープン外債に手を出していることからドル円が上昇するとそれなりに売りを出しており、下値になると逆に買い戻すという動きを延々と行うことから下値も堅いものの上値も大きく跳ねないという状況が続いているようです。
この動きはドル円の買い支えPKO部隊の中心と言われるGPIFもしかりのようで機関投資家が下値で買っては上値で売るという作業をこの秋口も延々と行ったことがドル円の値幅を消滅させて長期のレンジ相場を形成させている一つの要因となっているのはどうやら間違いなさそうです。
来年の相場の方向感を考えてもこうした状況ではあまり意味がありませんが、ここ4年月足で継続している三角持ち合いを110円から上の方向に抜けるのか105円以下の方向に進むのかによって相場は大きく動き出すことが予想されます。
まずはレンジ相場の中での利益獲得法に専念することが重要ですが、三角持ち合いのブレークタイミングにも注意しながら取引していくのがここからの最大の注目点になりそうです。
(この記事を書いた人:今市太郎




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