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FXコラム

市場に見抜かれた失策をどう挽回する?~パウエルの議会証言に注目

2019.07.09 | 
市場に...
今週は10日、11日とパウエルFRB議長の米国上下両院での議会証言が予定されています。
すでに5日にはその内容の骨子となる部分が議会にも提出され開示されており、状況次第で利下げをするというFRBの姿勢は継続中であることが確認されていますが、市場は異常なほどFRBの今年の利下げを既に織り込んでしまっており、市場とのコミュニケーションでこのギャップをどう埋めていくのかに大きな関心が集まるところです。
10日には6月分のFOMC議事録が公表予定ですから、FOMCメンバーが実際利下げをどのように思っているのかが明らかになるとまた相場は動きそうな状況となってきています。

NFP後下がった7月0.5%利下げ確率

週末の雇用統計では米非農業部門雇用者数変化が22.4万人増と市場予想の16万人増を大きく上回りましたが、その一方で、同失業率は予想の3.6%に対し3.7%となり、同平均時給は前月比+0.2%と予想の+0.3%を下回るというなかなか微妙な結果となっています。
ドル円は好感して108円台半ばを超えるところまで上昇するなどの動きを見せましたがさすがにCME・FedWatchの0.5%利下げの確率は大幅に減少しています。 
Data CME
さすがにこれは当たらいまえと言えば当たり前の話だるわけですが、米株市場が軒並み史上最高値をつけているときに予防措置とはいえ0.5%の利下げを一回で行うというのはさすがに利下げを読み込みすぎの状態で、多少は修正が効いたことを示しています。
しかし依然として利下げ確率自体は完全に100%織り込み済みということで、もはやここまで織り込んだ市場に対してFRBも今さら利下げを見送るわけにはいかない状態に直面していることがわかります。

すべてはパウエルの挙動変更が大きな理由に

昨年年末までは年3回の利上げを断行すると言っていたFRBですが、年末に株式を中心とした相場の大幅な下落という洗礼を受けてからというもの、パウエル発言もすっかり180度宗旨替えとなり、一転して相場の状況をみながら利下げに踏み切る態度に切り替わってしまったのはやはり相当まずい対応であったといわざるを得ません。
もちろんこうしたFRBの意向で相場が大きく戻したことは間違いありませんが、とにかくここからはFRBが再緩和に向かうことでなんとかしてくれるという市場の期待が大きく積みあがってしまったことは間違いなく、これこそが市場の過剰期待を生み出す元凶になっていることは間違いありません。
7月末のFOMCで利下げが行われることになれば相場はさらなる利下げを期待して株価を下押しすることで催促をさらに加速させることが予想されますし、逆に利下げを延期した場合には大きな失望売りを招きかねない状況です。
こうなるとここからは利下げしても見送っても相場が崩れる可能性が非常に高まるわけで、年間3回や4回まで利下げを先行して織り込もうとする市場参加者のマインドをどう引き戻すことができるのかにも大きな注目が集まります。
いずれにしてもこのやりすぎ相場の雰囲気を作り出してしまったのはパウエル議長自身の言動ですから、修正をかけるのもかなり難しいのが実情になってきています。議会証言を含めてパウエルがどこまで市場の意識のギャップを埋めることができるのかが問われる状況といえそうです。

単なる金融相場でここまで株が上昇するのも異常

足元の米株市場はそれほど多い参加者がいるわけでもないのにとにかく上値追いをしているのが現状で、特段企業業績に裏付けされた相場ではないところがなんとも気になる部分であるわけですが、中央銀行バブル相場の最終局面ですから、ここからどこまで上昇するのかを予測するのはかなり難しい状況であることだけは間違いありません。
今の相場はかなり不思議な状況が継続中ですが、どこかでいきなり修正が入る可能性は十分に考えられ、まさかの時の対応もしっかり考えておく必要がありそうです。
(この記事を書いた人:今市太郎



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  • 今市太郎

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