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FXコラム

店頭FXのみレバ10倍規制決定の場合くりっく365は本当に使えるか?

2018.05.15 | 
店頭FX...
金融庁からはまだ何も明確に発表されているわけではありませんが、店頭FX業者のレバレッジ10倍規制は粛々と準備が進んでいるものと思われます。
今回のレバ規制では取引所FXはその対象にならないのではないかというのがもっぱらの噂ですが、仮にくりっく365だけが現状維持の取引条件となったときに、果たして店頭FXを利用していたユーザーは乗り換えしてうまくやっていくことができるのでしょうか?
今回はそんな視点でくりっく365を眺めてみることにします。  

くりっく365は取引所で売買するFX

上昇した株が東京証券取引所で売買されるのと同じようにFX専門の取引所となっているのがこのくりっく365で現在16社がこの参加企業となっています。
価格についてはこのどの参加会社と契約しても取引所が提示する金額で売買することができるので、この部分が相対契約で売買する店頭FXとは異なるものといえます。
提示される価格はマーケットメイカーと呼ばれる6社が常に価格を提示し、その値を合成する形で裁量の値段が売り、買いともに提示されるようになっています。ここまえは非常に透明性が高い仕組みといえるのですが、問題はそのスプレッドにあります。

2013年から取引手数料がスプレッドに加算

2013年からくりっく365も店頭取引ではとっくの昔に廃止になった取引き手数料を無料にする取り組みがスタートしています。
しかしくりっく365が開示している文書をよくよく読んでみますと、主催の東京金融取引所が1枚について108円の報奨金を業者に提供し、それを利用して無料制度がはじまっているのですが、なんとその原資はマーケットメイカーから徴収するようになっているので、ほぼどの通貨ペアでも2銭から2PIPS程度スプレッドが高くなっているのです。
なんのことはない個人投資家が自分で負担しているだけというのがこの制度変更の内容で、かなりまやかし的な者になっていることは間違いありません。
店頭FX業界でもスプレッドの狭さでは定評のあるJFXとくりっく365を比較してみますとその差は歴然で、ドル円では3銭という驚愕の幅が設定されているのです。
これではさすがにスキャルピングで儲けがでるような取引条件ではありませんから、くりっく365を利用するということはかなりこれまでの売買方法を変更する必要がでてくることがわかります。
しかもこうした報奨金が出ていても取引手数料を無料にしない不届者の業者も存在するわけですから、どうも顧客志向の条件設定とは言えない雰囲気が満載です。
ただ、約定力に関しては事前に表示されている取引量までは確実に売買できるメリットはありますが、海外の業者ではリクオートがでることがあるものの、国内業者では主要なところではよほど大量発注でもしない限り約定力に問題がでることはかなり少なくなっていますから、とりたてて素晴らしいメリットと言えるかどうかはかなりクビをかしげたくなる状況です。

唯一往復のスワップポイントが同一なのが秀逸なポイント

このくりっく365、唯一メリットがあるといえばスワップポイントが売っても買っても同一になっていることです。
そもそも通貨ごとの政策金利差がポイントになるわけですから、買いと売りのポイントが著しく違うのはおかしいのですが、相対契約の店頭FX業者の場合にはとにかく提示条件で売買する以外には手がないためこれまでは如何ともしがたい状況でした、
しかしくりっく365はこの部分だけは透明性が高いため、振興国通貨などと円の通貨ペアでスワップで稼ぐのならスプレッドもあまり気にすることがありませんので、これは大きく評価できる部分といえます。

口座数は84.6万弱、証拠金は4600億弱の規模

くりっく365が発表しているデータによりますと口座数は既に85万件に迫る勢いで、証拠金も4600億に上っているようですが、リアルな取引額は年間で国内FX市場の1%程度しかないようで、休眠口座が多いのと殆どが積極的に売り買いをしないスワップ狙いの取引き主体なのではないかと推測されます。
取引きは1万通貨ぺアからですから、それなりの証拠金を必要とするわけですが、それでも店頭FX業者に10倍規制がかかるとなれば、こちらがそのままの取引条件を維持するなら移行せざるを得ないことになりそうです。
取引ツールなどは可もなく不可もないレベルですが、店頭業者がこれまで提供してきたレベルとはかなり異なりますし、MT4などはもちろん使えなくなりますから、かなり魅力は薄れることになります。
外為どっとコムだけが店頭取引に導入しているiサイクル注文をくりっく365でも利用できるようにしていますが、果たして1万通貨でしかも幅広いスプレッドにさらに利用料を上乗せして利益がでるものなのかは使ってみないとわからない状況です。
もともと全然魅力を感じないので内容のご紹介も厳しい書き方になっていますが、果たして既存のFXユーザーがくりっく365に移行していくのか、それともいい機会なのでFX取引自体から撤退してしまうのかが非常に気になるところといえます。
取り扱い業者も半数は証券業者ですし耳慣れないところも参入してきており、かなり店頭FXとは様子が違うことが窺われます。 果たして国内のFX市場はどうなってしまうのでしょうか?
(この記事を書いた人:今市太郎

今市太郎レポート

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