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FXコラム

ドル円上昇の影で粛々と進むユーロドルの下落

2016.12.18 | 
ドル円...
トランプ相場ではドル円とNYダウの上昇が市場を牽引しているように見えますが、その影でドル高が進んでいるのがユーロドルの動きです。
とうとうここ数年の下値のサポートラインとして機能してきた1.046を割り込んだ、ユーロドルはいよいよパリティと突破する下落を模索することになり2017年は改めて注目が集まる通貨ペアになりそうです。

とうとうレンジの下限を突き抜けたユーロドル

ユーロドルは至近距離で見ていますと結構動く通貨のように見えますが、2015年からは確実にレンジ相場を形成してきたことがこのチャートを見るとわかります。
過去2年余りでは「ECB」の緩和措置が発表されるたびに1.05を抜けるか抜けないかまで下落したものの、必ず跳ね返されてレンジへと戻る動きをしていましたが、今回はあっさり2015年3月の下値を割り込む形となり、いよいよパリティを試しに行く可能性が高まっています。
ただ、ドル円は世界の通貨ペアの中でも最も実需のボリュームが多いことから、月末や期末には一定の買戻しも入り、一方向だけにはなかなか動かない通貨であったこともまた事実です。
しかし来年以降ユーロ圏がかかえる政治的なリスクの問題などを勘案すればユーロが買いあがる相場は想定しにくく、いよいよパリティ以下に向けて突き進むことが予想されます。

パリティは単なる通過点

足元のユーロドルの相場展開を見ていますと、パリティ以下に落ち込むというのは飛んでもない非常事態のように思えますが、ユーロは欧州圏で本格的に利用がはじまってから一旦大きく下落した経緯があります。 
これまでの再下落ポイントは2002年前後に0.9を割り込むところまで進みましたから、今回1.0を割り込むとなればこのあたりがターゲットになることも十分にありえるということになります。

2017年ユーロ圏は選挙イヤー

ご存知のとおり、イタリアは来年総選挙で仕切りなおしと言うことになりそうですが、そのほかにも主要なEU加盟国であるフランスやドイツの選挙の行方次第ではEU自体が維持できなくなる大きなリスクに直面しつつあり、政治状況がユーロのレベルに大きな影響を与えることになりそうです。
過去15年近くパリティを割り込んだことがないだけに、ここからユーロドルが下落しはじめますと、これといったサポートラインが存在せず、どこまで下落するのかの見当はほとんどつかないことになります。
テクニカル的には1.0を割れれば至上最安値のラインを維持できるのかどうかを見に行くことになると思われますが、そこまでドル高が本当に進むのかどうかも気になるところです。

政治の力で食い止められる可能性も

こうなると気になるのは、米国金融当局がどこまで容認するのかという問題になります。
対円でも同様に、トランプ政権の誕生が決定してから予想以上にドルは主要通貨に対してひとり勝ちの状態で上昇していますから、通商上でも大きな問題がありますし、トランプ政権が単純に見逃すことにはならないものと思われます。
したがって金融担当者がけん制をはじめればドル円もユーロドルも大きく値を戻すことは容易に想定できるものであり、来年は政治的駆け引きがかなり為替相場に持ち込まれれる難しい年になりそうな予感がしてきます。
これまでも1.05割れが近づいたのに「ECB」「ドラギ総裁」の発言ひとつで一瞬にして300PIPS程度相場がまき戻るといったトンでもないことも起きていますから油断は禁物です。
「CFTC」が発表した13日時点の建玉報告によると、CMEの通貨先物市場で投機筋のユーロドルのショートは8万7513枚と前回の11万4556枚から2万7043枚減少し、「ECB理事会」をきっかけにその動きを変化させてきたことがわかりますが、「FOMC」で再度ユーロドルが下落したことを受けてこうした持ち高がどう変わるのかにも注意を払う必要がありそうです。
(この記事を書いた人:今市太郎


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