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FXコラム

226事件に見るヘリマネ的錬金術の恐ろしさ

2016.07.26 | 
226事件...
226事件というのは学校である程度教わったことがあるかと思います。ただ、血気盛んな青年将校が皇道派と呼ばれるものたちに感化を受けて、クーデターを図ったということしか伝わっていなかったと思います。
しかしこのときに殺害された時の大蔵大臣の「高橋是清」は「赤字国債」の発行を止めようとして、軍部からマークされ結局226事件の際に奇襲を受けて殺害されてしまいます。
当時発行されていた「赤字国債」はさすがに永久債ではありませんが、要するに国債発行で簡単に資金調達ができるということを為政者や軍部に知らしめてしめてしまいますと、まったく歯止めが効かなくなることを象徴した事件が、実は226事件であったことが今更ながらに理解できるというわけです。
 出典:ウィキペディア

19世紀から日本は戦費を稼ぐために列強に借金しまくり状態

日本の歴史を勉強しますと1894年に日清戦争があったとか、1905年に日露戦争があったであるとか年代ばかりを覚えさせられますが、実はこうした戦争が起こるたびに国家財政は火の車で、海外の欧米先進国に「債券」を売り歩いては戦費を稼ぐという手法を継続的に続けてきた国でもあったのです。
つまり明治維新以降からすでに身の丈に合わない形で戦争を繰り返しており、その後も戦費調達は大蔵省の大きな役目となってきたわけです。
この226事件が起きたのは1936年ですから、いよいよ日本が世界大戦に巻き込まれていくちょっと前ということになりますが、既にこのときから戦費の調達は「赤字国債」や戦時国債を発行して調達を重ねていたわけで、敗戦後「デフォルト」に陥るまでこうした状況は常に続くことになってしまったのです。
高橋是清」は財政の健全化を訴えて、こうした「国債」の発行を一旦やめるように考えたのだろうと思いますが、結局軍部により暗殺されるいう悲劇的な結果を招いてしまいました。 
Photo 朝日新聞

経済有識者でも反対の声は多いヘリマネ

最近「浜田内閣官房参与」が、「ヘリマネ」は一度やり始めたら抑止力がないので危険であり、反対だといった発言をしていますが、まさにそのとおりで、日銀法でも永久債の買取などができないようにしているのはこうした過去の苦い経験がもとになっていることは間違いありません。
返済の伴わない永久債を買い込んで金庫にしまっておけば、経済が元通りになるぐらいならば、発展途上国が危機的状況になったりすることはありえないわけですが、実際にはとてつもない「インフレ」が起き、国家は破滅的な状況に直面することになってしまいます。
欧米諸国はまず日本で「ヘリマネ」を実験的にやらせてみて一体どうなるのかを見たくて仕方がないようですが、「ハイパーインフレ」がくることだけは間違いないようで、「ヘリマネ」の実施は相当危険と隣り合わせしてしまいそうです。
8月2日には総合経済対策が発表になるようですが、20兆円という総額も蓋を開いてみれば真水の部分は3兆円程度であり、残りはJR東海に資金を貸し付けてリニア新幹線の開業を前倒しにするなど、本当に経済対策として機能するのか首をかしげるような内容も含まれております。
これが発表されてしまいますと、海外投機筋が期待していたヘリマネの施策とはかなりかけはなれたものになる可能性もでてきており、為替相場は失望売りに備えなくてはならない可能性も高まってきています。
それにつけてもこうした施策への提言に、この国が耳を傾けざるを得ないところまで追い詰められていることだけは事実のようで、今回見送りとなってもこの先常にこうした常軌を逸した錬金術が登場することに警戒しなくてはならない世の中が続きそうです。
ドル円についてはそろそろ「日本売りから悪い円安」が訪れることも考えておかなくてはならない時期がやってきているようです。
こうなると株価は下がり為替だけは上昇するという最悪の経済状態に直面することになり、円安などを喜んではいられなくなります。それが近未来に起こらないことだけを願いたいところです。
(この記事を書いた人:今市太郎


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