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米指標は好数値も、結局上には抜けきれなかったドル円

2017.10.08 | 
米指標...
10月の第一週は好調な米指標を好感し一時1ドル113円を抜ける動きもあるものの、最終的には結局112円台に戻ってきてしまい、落ちてきても111円にはいかないというレンジの展開でした。週足レベルでは上ヒゲのぎりぎり陽線となり、これで3週続けて上ヒゲ陽線というかたちになってきています。
このチャートだけ見ると上値はかなり重そうに見え、113、114の壁をくっきり抜けてこれるかがレンジを脱する鍵となってきそうですね。 
ISM製造業指数、米雇用統計など重要な米指標が多く発表された一週間でしたが、各指標を振り返るとともに今週の復習、来週の展望を見ていきましょう。

指標はいいのに全戻し、12月の利上げはほぼ織り込んだ状態に

10月第一週の重要指標は、
2日(月) ISM製造業指数
4日(水) ADP雇用統計、ISM非製造業指数
6日(金) 雇用統計 と目白押しなスケジュール。
まず2日月曜日、23:00発表のISM製造業指数は予想値を大きく上回る60.8、これは2004年5月以来の高い数字となるもので市場は一旦好感したものの結局30分足らずで全戻しとなりました。 
(2017年10月2日 ドル円5分足チャート)
上値更新できない為替ドル円をよそに米株はこれらの指標を好感、NYダウは終値レベルで150ドルほどの大幅高。トランプ就任以降バブル感が漂いつつも市場最高値を更新し続ける米株、その勢いに陰りが見えません...。
また、ドル円は4日のISM非製造業指数指数も変わらずの反応で、数値はいいものの1ドル113円台の壁を抜けきれず。ADP雇用統計はハリケーンの影響で13.5万人と少ない数値も反応は限定的。
6日発表の本数値に向けても「雇用者数の増減はそこまでの問題ではない」というのが市場コンセンサスであった模様。
5日木曜日は重要指標はなかったものの、米要人の発表が相次ぐ一日でした。ハーカー、ウィリアムズ、ジョージ連銀総裁の利上げスタンスが公表されましたが、タカ派のハーカーは相変わらず、ウィリアムズとジョージも利上げにかなり肯定的な姿勢。
ここのところはハト派であるイエレンもあわせて「利上げを待ちすぎることは逆にリスク」というのが「FOMC」メンバー・FRB要人の考えの総意となってきていますね。
またハーカーは来年の利上げ回数についても言及、「来年3回の利上げを予想」とのこと。そろそろ2017年も終わり次の年について考える必要が出てくるわけですが、全く参考にならないと言っていいドットチャートが発表される頃合いですね。
6日金曜日発表の雇用統計は、
・非農業部門雇用者数 -3.3万人(予想+8万人)
・失業率 4.2%(予想4.4%)
・平均時給前年比 +2.9%(予想+2.5%)
と、雇用者数については予想値を大きく下回るも、ADPを受けても分かった通りその数字自体についてはどうでもいいといった印象。
それよりも重要だったのは失業率と平均時給、およそ16年ぶりの低水準にとどまり、また平均時給も予想値を大きく上回りこれには素直にドル買円売りで市場も反応しました。
これにより一時1ドル113円半ばまでドル高円安が進み、また米10年債利回りは2.4%というボーダーを上回る動き。一週間の終わり、このままいい流れで終わると思った手前にロシア議員の「週末に北朝鮮がミサイル発射の可能性」という発言で一気に全戻し。
急な北朝鮮リスク再燃で市場が「リスクオフ」に傾くのはよくあることですが、今回の反応はやややりすぎ感もありますけどね...。「週末前のポジション調整」「ミサイル警戒の資金回避」と言えば何だか都合はいいですが、113円を定着させない動きにはやや違和感を感じます。
ドル円は最後に急落したものの、好指標を受け12月の織り込み度合は90%近くまで上昇。前回(先週)の記事で米指標いかんで更に織り込んでドル円↑にいく可能性、と書きましたが、ほぼそのままになり12月利上げはほぼ確実な状態に。

これで金融政策面での円安はやや材料難に、来週は北朝鮮リスクも再燃か

前記事にも書いたように、これで12月利上げに関する材料でのドル高円安材料はほぼなくなったかたち。ハーカーが来年の利上げプランについて言及、と書きましたが、焦点はこちらに移ってくるようになるでしょう。
・金融政策
・トランプ経済政策
・北朝鮮リスク
この一点目、金融政策がほぼ材料が無くなってきた中で今週上がりきれなかったこと、また三点目、北朝鮮リスクが再燃しつつあることを考えると、やはり来週の為替も下目線でいいのではないかと思います。
日経平均、NYダウは年初来高値を更新し続ける強い展開ですが、ここに来て(大崩れとは言わずとも)一旦の過熱感を調整してもいい頃合いで、ありそれにあわせて為替も連動する可能性も無きにしもあらずです。
来週は10日火曜日の挑戦労働党創設記念日まで、そしてその後とタームを分けて戦略を考えていきたいですが、米指標でやや上値は保ちつつもじわじわと切り下げていくというような展開を個人的にはイメージしています。
(この記事を書いた人:Qt)

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