• HOME
  • FXコラム
  • Qt
  • 「実質上のドル高政策」と「ドル高牽制」に揺れるアメリカ@3月利上げはあり得るか?

FXコラム

「実質上のドル高政策」と「ドル高牽制」に揺れるアメリカ@3月利上げはあり得るか?

2017.03.02 | 
「実質...
日本時間3月1日から行われたトランプ議会演説は開始前から注目を集めるイベントだったものの、蓋を開けてみればそこまで大きな材料はなし。日経平均も大統領就任式の日同様にやや乱高下していましたが、後場引けにかけて高値を追う展開に。
ドル円に関しては一時1ドル113円を割れる展開もあったものの、終わってみれば113円台が定着。前日2月29日夜には一時1ドル111.5円のサポートを割りそうな水準まで推移していたものの、「FRB」メンバーの3月利上げに対するポジティブな発言が好感され大きく円安方向へ傾きました。
トランプ講演、利上げに対する「FRB」メンバーの発言が相次ぐ中で少し動きが激しくなってきている相場ではありますが、ここで一度材料を整理しておきましょう。

トランプ議会演説では「驚きの減税政策」についての詳しい言及はなし

もともと市場コンセンサスとしては今回のトランプ議会演説で「減税政策についての具体的な数値や政策が出てくるか」が相場の方向性を占うものとして重要視されていました。
日本時間午前11時ころから始まった今回の演説ですが、11時20分ころには「ブルームバーグ」などにスピーチ全文が公開されていることが判明。それを見て具体的な減税政策への言及がないことからドル円ショート・・・と考えた方も多かったかと思います。(自分もその一人ですが...)
しかし実際には一時1ドル113円を割り込むもののすぐに復活、更に円安方向へ続伸、という動きになりました。
 (2017年3月1日 ドル円 5分足チャート)
今回の演説で最もマーケットが好感したのはおそらく「1兆ドルのインフラ投資を行う」という発言でしょうか。
これを受け取引時間外でのダウ先物も高値をとっており、NY時間では余裕の21000ドルという節目を突破。特にゴールドマンサックス、JPモルガンといった金融株は留まるところを知らない上昇を大統領選以降見せています。
つい先日まで12日連続で市場最高値を更新していたNYダウですが、このままふわっとした内容のまま、トランプ相場が継続するのかどうかに注目です。
為替の状況を巡ってはやはり米国10年債利回りが鍵となってくるわけですが、議会演説という一大イベントを終えた後は4日の「イエレン」発言、そして14、15日の「FOMC」の動向に焦点が集まるでしょう。

ハト派メンバーも3月利上げの可能性を強調

市場では3月は見送り、早くても5月以降。そして年3回がコンセンサスだった年内の利上げですが、2月中旬の「イエレン」議会証言以降3月利上げの可能性が高まってきています。
2月14、15日に「利上げに前向き」という旨の発言をした際のFF金利はおよそ20%。しかし2月後半にかけてアメリカ連銀総裁の3月利上げにポジティブなコメントが多発。
投票権を持たないウィリアムズは分かるとしても、元来ハト派寄りであるダドリーや「イエレン」がタカ派の姿勢を見せ続けていることは大きな意味を持つでしょう。
3月1日は本来日本市場ではトランプ演説が材料視されるはずが、その前のウィリアムズ、ダドリーの発言でドル円相場が大きく動くこととなりました。ブラックアウト期間に入る前に残すは投票圏を持つメンバーの中でも最もハト派寄りであると言えるブレイナード、そして4日のイエレン、フィッシャーの発言のみとなっています。
 3月10日には「雇用統計」の発表もありますが、それまでにどう3月利上げ確率が織り込まれるか、というのが14日、15日の利上げを占う指標になってくるでしょう。ここまで多くのメンバーが早急な利上げを望んでいると発言する中でここに来てやや不確定要素となった3月「FOMC
ここで利上げが行われることになれば、一度NYダウにも収まりがかかるかもしれませんね。ひとまずは4日の「イエレン」発言に注目だと思います。

麻生財務相の言う通り利上げとドル高牽制は矛盾している

ここに来てトランプ政策と利上げの思惑が絡み合い一日の値幅が大きくなってきているドル円ですが、未だ1ドル111-115円のレンジを脱することは出来ていません。
円安方向に振れるとすれば3月利上げが更に織り込まれることが必要となりますし、円高方向への材料は欧州選挙などが考えられますね。「FRB」メンバーは「ドル高は米経済に悪影響の恐れ」、そしてトランプも過去に「日本は為替操作国」と名指しでドル高牽制を行いました。
しかし麻生財務相が「米金融政策とドル高批判は矛盾している」と言う通り、どういった時間軸や方針で彼らが為替に対するプランを持っているのか、というのは疑問ではあります。
ここのところ経済指標も好調な中で、「まずは為替云々関わらず利上げして引き締め」というのが現状のトレンドであると思いますが、突発的なトランプ発言が出てくることもあり、大きな流れを掴みつつ、ノイズに惑わされないようにしたい相場が続くことが考えられます。
(この記事を書いた人:Qt)




関連記事 こちらの「FXコラム」もご覧ください

現在5人のライターがコラムを執筆中

  • 今市太郎

    「ファンダメンタルズ分析」をメインとして、今後の相場展開を占う!

    CLICK

    new 最新記事 2017/05/23
  • 角野 實

    FXの「始まり」を知る、業界を知り尽くした男によるコラム。

    CLICK

    new 最新記事 2017/05/23
  • ペッター

    難しい言葉を分かりやすく・簡単に伝える事に長けているライター

    CLICK

    最新記事 2016/12/04
  • Qt

    多くのメディア、個人の発信などをインプットし、多面的な視点を持つ。

    CLICK

    最新記事 2017/03/02
  • 近藤

    FX1本で生計を立てている専業トレーダー。取引結果や日々の戦略を執筆

    CLICK

    最新記事 2017/02/17
  • ライター募集中

    FX Worksでは現在コラムライターを募集しております。空いた時間、好きな時間に執筆していただく事が可能です。

    CLICK

コメント

名前 (必須)
E-mail 公開されません (必須)
画像
(横幅590pxまで)
タイトル (必須)
コメント (必須)

 利用規約に同意